最新記事

SNS

空港での「行列の回避術」ライフハック動画、内容がひどすぎて批判殺到

Man's Creative Hack to Skip Airport Security Lines Divides Opinion

2021年7月3日(土)17時29分
リディア・ベルジャノフスキ
手でバツ印を作る客室乗務員

Itakayuki-iStock

<空港で長蛇の列に並ばずに済む方法をハック(効率的な小ワザ)として動画で紹介した男性だが、批判も殺到>

空港で長い行列に並ばされ、うんざりした経験をしたことがある人は多いだろう。急いでいるときには、なおさらイライラするはずだ。飛行機に乗り遅れそうなときに、そんな行列を「迂回」する画期的な方法をうたった動画がTikTokで公開されたのだが、その非常識な方法に批判の声も集まっている。

動画をアップしたのは、ネット上では「_smittythegoat_」の名で知られるケニー・スミス。動画は、空港内の様子を撮影しながらスミスが「こんな風に保安検査の長い列を見かけたら......」と語るところから始まる。

@_smittythegoat_

How to bypass 1000 people at the airport when you have to catch a flight ##TakisTransformation ##SimlishSessions ##HotwireHotelGoals ##flight

original sound - _Smittythegoat_

そこからカメラは、スミスの足元を映し出す。すると彼は白いスニーカーを脱いで「くそっ! 怪我しちゃったよ」と言い始める。そして靴を紙袋にしまい、「オー、くそっ! ああっ!」と騒ぐ。

次に画面は車椅子を映し出し、画面上には「並んでいる人たちを全部抜かして行ってくれるそうだ。これで飛行機に間に合う」というテキストが映し出される。車椅子を押している男性は空港職員らしく、「彼はひどく足を踏み外して足首を骨折した」と言っているところも動画に収められている。

そしてスミスは飛行機の機内に入る。足元のスペースに余裕がある機体前方の座席に案内され、嬉しそうに「車椅子用の座席だ」と説明する。

動画の最後では、イリノイ州シカゴに到着したことが文字で説明され、スミスは「奇跡だ。また歩けるようになった」として、再びスニーカーを履く。

「本当に助けが必要な人の邪魔」

動画の説明欄には「飛行機に乗らなければならないときに、空港で1000人を迂回する方法」とある。すでに110万回以上視聴され、28万以上の「いいね」も付いている。

視聴した人たちの反応は様々で、「すごい解決策だ」とするものや、「すぐに怪我が治ってよかったね」「いいアドバイスをありがとう!」「もうすぐ別の新しい行列ができるね」といったものもあった。

ただ、当然ながら人をだますやり方に、倫理的な問題を感じた人も多かったようだ。

「本当にサポートが必要な人の邪魔だ」「こういった悪用は本当に多い。そのせいで、本当に障がいを抱えた人が助けを得るために1時間以上も待たなければならないときもある。飛行機が嫌いな大きな理由だ」とするコメントもあった。

ニューズウィークはケニー・スミスにコメントを求めたが、返事は得られなかった。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

G7外相、イスラエルとイランの対立拡大回避に努力=

ワールド

G7外相、ロシア凍結資産活用へ検討継続 ウクライナ

ビジネス

日銀4月会合、物価見通し引き上げへ 政策金利は据え

ワールド

アラスカでの石油・ガス開発、バイデン政権が制限 地
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 10

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中