最新記事

韓国

韓国・京畿道が外国人労働者全員にコロナ検査を指示 長い待ち時間などに不満爆発

2021年3月15日(月)20時15分

韓国の自治体で最大の人口を抱える京畿道が外国人労働者全員に22日までに新型コロナウイルス検査を受けるよう命じたことで、長い待ち時間や当局の外国人に対する扱いにいらだちの声が上がっている。2020年12月撮影(2021年 ロイター/Kim Hong-Ji)

韓国の自治体で最大の人口を抱える京畿道が外国人労働者全員に22日までに新型コロナウイルス検査を受けるよう命じたことで、長い待ち時間や当局の外国人に対する扱いにいらだちの声が上がっている。

京畿道では北部の都市・東豆川市で少なくとも151人の在留外国人が陽性と判明したほか、中部の南楊州市でも、プラスチック工場で集団感染が発生し、少なくとも124人の外国人に陽性反応があった。これを受けて当局は先週、外国人労働者約8万5000人に対し検査を受けるよう促した。

従わない場合は最大300万ウォン(2640ドル)の罰金が科される可能性がある。

ソーシャルメディアでは政府のコミュニケーション不足や検査会場での数時間に及ぶ待ち時間などについて、在留外国人から不満が噴出した。

京畿道の当局者によると、14日時点で12万0310人の外国人が検査を受け、120人が陽性と判定された。

韓国疾病予防管理庁(KDCA)の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)長官は15日、外国人労働者の陽性率はリスクの高い状況にあると指摘した。その上で「外国人労働者を差別したり汚名を着せたりするものではなく、そのように受け取るべきではない」と釈明した。

同氏はKDCAが地方自治体と協力して、検査能力を向上させ、長い待ち時間を解消すると述べた。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・フィット感で人気の「ウレタンマスク」本当のヤバさ ウイルス専門家の徹底検証で新事実
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏BNPパリバ、中国で全額出資の証券会社 3年がか

ビジネス

米レディット株、金融大手が投資判断開始 利用者増加

ビジネス

午前の日経平均は大幅続落、800円超安 米金利上昇

ビジネス

米利下げ急ぐ必要ない、景気・労働市場堅調で=SF連
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無能の専門家」の面々

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 5

    キャサリン妃は最高のお手本...すでに「完璧なカーテ…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    金価格、今年2倍超に高騰か──スイスの著名ストラテジ…

  • 8

    イスラエル国民、初のイラン直接攻撃に動揺 戦火拡…

  • 9

    甲羅を背負ってるみたい...ロシア軍「カメ型」戦車が…

  • 10

    中国の「過剰生産」よりも「貯蓄志向」のほうが問題.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 3

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入、強烈な爆発で「木端微塵」に...ウクライナが映像公開

  • 4

    NewJeans、ILLIT、LE SSERAFIM...... K-POPガールズグ…

  • 5

    ドイツ空軍ユーロファイター、緊迫のバルト海でロシ…

  • 6

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 7

    ロシアの隣りの強権国家までがロシア離れ、「ウクラ…

  • 8

    金価格、今年2倍超に高騰か──スイスの著名ストラテジ…

  • 9

    ドネツク州でロシアが過去最大の「戦車攻撃」を実施…

  • 10

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中