最新記事

ヘルス

おやじ体形は、実はセクシーでモテる

Men With "Dad Bods" Are Happier

2019年8月1日(木)17時45分
アレクサンダー・カサラ

俳優ジェイソン・モモアのうっすらと脂肪ののったおなかが話題に The Mega Agency/AFLO

<マッチョ俳優のたるんだおなかは批判されるが、現実には「おやじ体形」肯定論が着々と浸透中>

スーパーヒーロー映画『アクアマン』の主役を演じたジェイソン・モモアといえば、筋骨隆々の肉体が魅力。ところが最近、ビーチでくつろぐ姿をパパラッチされた彼に異変が......少しぽってりしたおなかだ。SNSではたちまち「腹筋はどこへ?」「ダッド・ボッド(おやじ体形)」などと揶揄するコメントが相次いだ。

でも、おやじ体形が悪口なのはもう昔の話かもしれない。米マーケティング会社ケルトン・グローバルはここ3年ほどフィットネスジムチェーンと合同で、18歳以上のアメリカ人2000人の体形に関する意識調査を実施。それによると、おやじ体形はセクシーで自信を感じさせる、と人々は捉え始めている。

今年の調査では、2300万人のアメリカ人男性がおやじ体形を自認し、そのうち71%は自分の体形は広く受け入れられていると考えている。米疾病対策センター(CDC)の数字はもっと多く、20~34歳のアメリカ人男性の32%、35~44歳の40%、45~54歳の41%は過体重。つまり約2800万人がおやじ体形ということになる。

セレブも脱マッチョ志向

おやじ体形の人は体を鍛えてはいるものの、付き合いや飲み食いなどでのカロリー摂取に目をつぶりがちで、結局は標準的おやじ体形にとどまっていると思われる。そして、そういう体形が女性にモテることもケルトン・グローバルの今年の調査は示している。実に62%の女性が、おやじ体形を魅力的どころかセクシーと感じているという。18年調査よりも10%高い数字だ。

こうした見方は男性側にも、自尊心の高まりという好影響を与えているようだ。自分はおやじ体形と答えた人のうち48%は、体形のおかげで自分を受け入れられるようになったと答え、47%は他人の目を気にしなくなったという。さらに男性と女性の78%が、おやじ体形はありのままの自分に満足している証しだと考えているという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

無視できない大きさの影響なら政策変更もあり得る=円

ビジネス

ECB当局者、6月利下げを明確に支持 その後の見解

ビジネス

米住宅ローン金利7%超え、昨年6月以来最大の上昇=

ビジネス

米ブラックストーン、1─3月期は1%増益 利益が予
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 9

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 10

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中