最新記事
日本企業ノルウェー政府系ファンド、キリン株の放出検討? ミャンマー国軍関連企業との提携注視
世界最大の政府系ファンド(SWF)を運用するノルウェー中央銀行投資運用局(NBIM)は、キリンホールディングスを保有対象から外す可能性のある「ウォッチリスト」に指定した。写真は茨城県にあるキリンの工場、2017年7月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Noon)
世界最大の政府系ファンド(SWF)を運用するノルウェー中央銀行投資運用局(NBIM)は、キリンホールディングスを保有対象から外す可能性のある「ウォッチリスト」に指定した。ミャンマー国軍とつながりのある企業との提携が理由。中銀が3日、明らかにした。
中銀は声明で「キリンは最近、この事業提携を解消する意向を表明しており、実施を見守る」とした。
キリンからコメントは得られていない。
キリンは、2月5日にミャンマーでの合弁企業と提携を解消する方針を発表した。ただ、その後、ミャンマーからは撤退しない意向を示していた。
NBIMは2020年末時点でキリン株1.29%、額にして2億7710万ドルを保有していた。
NBIMは各国の約9100社に投資しており、運用資産は1兆3000億ドル。環境・社会・企業統治を考慮する「ESG投資」で運用業界から注目されている。
これとは別にNBIMは、ポーランドの不動産会社アタルを再び投資対象にすると発表した。同社は、ポーランド国内で働く北朝鮮人労働者の扱いを巡り、人権侵害の可能性が問題視され、2017年から投資対象から外されていた。
【話題の記事】
・フィット感で人気の「ウレタンマスク」本当のヤバさ ウイルス専門家の徹底検証で新事実
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...
→→→【2021年最新 証券会社ランキング】
2024年4月30日/5月7日号(4月23日発売)は「世界が愛した日本アニメ30」特集。ジブリのほか、『鬼滅の刃』『AKIRA』『ドラゴンボール』『千年女優』『君の名は。』……[PLUS]北米を席巻する日本マンガ
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら