コラム

「集団免疫」を封印したイギリス 4カ月ぶりにパブの屋外営業再開で忍び寄る南ア株の影

2021年04月13日(火)12時52分

英イーストアングリア大学ノリッジ医学部のポール・ハンター教授はこう語る。「集団免疫に到達するという結論には非常に懐疑的だ。集団免疫が実際に起こるには、その免疫が持続しなければならない。現時点では予防接種によって生成された免疫がどのぐらい続くか、また新しい変異体の出現と拡散がワクチンの有効性にどのような影響を与えるか分からない」

「封鎖が緩和されると実効再生産数が上昇する可能性が高くなる。封鎖中に予測された集団免疫は実際の集団免疫と同じではない。これら2つを混同しないように注意する必要がある。そうしなければ市民を誤解させ、過去数カ月の多大な努力を損なってしまう。封鎖が緩和されるにつれ、ワクチンを回避する南アやブラジルの変異株が増加する恐れもある」と注意を呼びかけた。


プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com

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