ニュース速報

ワールド

米大統領「仕事は終わってない」、就任1年で会見

2022年01月20日(木)11時51分

 1月19日、バイデン米大統領(写真)は就任1年に合わせて記者会見を開いた。ホワイトハウスで撮影(2022年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 19日 ロイター] - バイデン米大統領は19日、就任1年に合わせて記者会見を開いた。課題と進展の1年だったと振り返り、新型コロナウイルス検査などを巡り国民の間に不満があることを認識していると述べた。一方、米国はコロナ禍や物価高がもたらす課題に対処できるとの見方を示した。

自身の政策に対する野党・共和党の反発は予想以上に強固だったとした上で、政策の必要性を有権者に直接訴えると表明。「われわれの仕事はまだ終わっていない」と述べた。

2020年の選挙戦で、実現できる以上のことを公約に掲げたかと問われ、バイデン氏は「過大な約束はしなかった」と断言した。

今年はホワイトハウスを離れて国民と対話する機会を増やす必要があるとも表明。「人の目を見て話す機会がない。もっと頻繁にこの場所から出掛けて私が誰なのか評価してもらう」と述べた。

中間選挙を11月に控え、バイデン氏の支持率は低下している。

バイデン氏はまた、大統領に就任する際に過小評価していた課題の一つは共和党の反発だったと指摘。「大統領が何も成し遂げられないようにすることが最も重要とし、それを確実にするためにこれほど強固な取り組みがなされるとは予想していなかった」と述べた。

看板政策の気候変動・社会保障関連歳出法案「ビルド・バック・ベター(よりよき再建)」と投票権保護に向けた選挙改革法案はどちらも議会で停滞している。

バイデン氏は大型歳出法案について、従来の形では成立が難しいと認め、分割した上で可決が可能との見方を示した。

また選挙改革法案に関連して、共和党が今年の選挙の正当性を損なう可能性に懸念を示した。

会見ではウクライナ情勢を巡るロシアとの緊張の高まりについても質問が相次ぎ、大統領は「ロシアが侵攻すれば、その責任を負うことになる」と強調した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英利下げ視野も時期は明言できず=中銀次期副総裁

ワールド

プーチン氏がイラン大統領と電話会談、全ての当事者に

ビジネス

モルガンS、第1四半期利益が予想上回る 投資銀行業

ビジネス

米BofA、第1四半期は減益も予想上回る 投資銀行
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 2

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア黒海艦隊「主力不在」の実態

  • 3

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無能の専門家」の面々

  • 4

    韓国の春に思うこと、セウォル号事故から10年

  • 5

    中国もトルコもUAEも......米経済制裁の効果で世界が…

  • 6

    【地図】【戦況解説】ウクライナ防衛の背骨を成し、…

  • 7

    訪中のショルツ独首相が語った「中国車への注文」

  • 8

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    「アイアンドーム」では足りなかった。イスラエルの…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 3

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...当局が撮影していた、犬の「尋常ではない」様子

  • 4

    ロシアの隣りの強権国家までがロシア離れ、「ウクラ…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    NewJeans、ILLIT、LE SSERAFIM...... K-POPガールズグ…

  • 7

    ドネツク州でロシアが過去最大の「戦車攻撃」を実施…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    猫がニシキヘビに「食べられかけている」悪夢の光景.…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中