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ベトナム中銀幹部、金融政策に「一段の注意払う」 米為替報告受け

2021年12月06日(月)14時34分

 12月5日、ベトナム中央銀行のファム・タン・ハ副総裁は5日、金融政策は国内の問題であるだけでなく、主要貿易相手国にとっても関心事だとして、今後一段の注意を払う考えを示した。写真は同中銀。ハノイで2017年11月撮影(2021年 ロイター/Kham)

[ハノイ 5日 ロイター] - ベトナム中央銀行のファム・タン・ハ副総裁は5日、金融政策は国内の問題であるだけでなく、主要貿易相手国にとっても関心事だとして、今後一段の注意を払う考えを示した。

米財務省は3日に公表した半年に1度の外国為替報告書でベトナムについて、貿易黒字、経常収支、為替介入の基準をいずれも超えたものの、為替関連問題への対応で「これまでに得られた進展に満足している」とし、為替操作国には認定しなかった。

副総裁は経済フォーラムで講演し、中銀は為替の問題に真剣に対処しており、金融政策を効果的に実施してきたと説明した。

「金融政策は国内経済だけでなく主要貿易相手国にも影響することから、政策実施に一段の注意を払う必要がある」とし、「ベトナムは引き続き慎重かつ柔軟に金融政策を実施する」と述べた。

銀行システムにドンを注入し景気を支援するため、中銀が過去2年間に約250億ドルのドル買いを行ったことも明らかにした。

また、インフレリスクが高まる中、必要に応じて流動性や市場金利に影響を及ぼす措置の実施を迫られる可能性もあると述べた。

ロイター
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