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北朝鮮、米英豪の新安保枠組みを批判 「核兵器競争のリスク」
北朝鮮は20日、米国はオーストラリアに原子力潜水艦技術を提供することで危険な核兵器競争のリスクをもたらしたと指摘し、対抗措置を講じると表明した。写真は2019年8月、韓国の方向を眺める北朝鮮兵。代表撮影(2021年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 20日 ロイター] - 北朝鮮は20日、米国はオーストラリアに原子力潜水艦技術を提供することで危険な核兵器競争のリスクをもたらしたと指摘し、対抗措置を講じると表明した。
米国、英国、オーストラリアは先週、インド太平洋地域における安全保障上の枠組み(AUKUS)を発表。米国と英国はオーストラリアに原子力潜水艦を配備する技術と能力を提供する。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮外務省は「極めて望ましくなく危険な行動でアジア太平洋地域の戦略バランスを損ね、核兵器競争の連鎖を引き起こす」と表明した。
サキ米大統領報道官がAUKUSについて中国との紛争を起こしたいわけでなく、地域の安全保障を強化するための決定と説明したことを「二枚舌の態度」と批判、「(サキ氏の発言は)自国の利益になるなら、どの国でも核技術を拡散できるということになり、米国が国際的な核不拡散システムを崩壊させた主犯であることを示す」と述べた。
その上で「米国の決定の背景を綿密に調べ、わが国の安全保障に少しでも悪影響を及ぼす場合は対抗措置を講じていく」と述べた。