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カナダ企業、人材不足や賃金圧力の強まり指摘=中銀調査
カナダ銀行(中央銀行)が17日に公表した調査で、国内企業が人材不足感や賃金圧力が強まっているとの見方を示していることが分かった。堅調な需要の伸びとサプライチェーン(供給網)の制約が価格上昇圧力につながっているという。2017年5月撮影(2022年 ロイター/Chris Wattie)
[オタワ 17日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)が17日に公表した調査で、国内企業が人材不足感や賃金圧力が強まっているとの見方を示していることが分かった。堅調な需要の伸びとサプライチェーン(供給網)の制約が価格上昇圧力につながっているという。
景気見通しを示す指標は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株による感染が拡大する前の第4・四半期に過去最高を記録。「堅調な需要と供給上のボトルネックが相まって、今後1年間は価格上昇圧力がかかると予想される」とした。
また「生産能力の圧迫に対応して、大半の企業がセクターや地域に関係なく投資を増やし、人材確保に向け賃金の引き上げを計画している」とした。
今後2年間のインフレ期待は引き続き高まっており、約3分の2の企業はインフレ率が今後2年間で中銀の1─3%のコントロールレンジを上回ると予想している。
もっとも大半の企業は現在のインフレ圧力の高まりは時間の経過とともに和らぎ、インフレ率は1─3年後に目標の2%に回帰するとの見方を示した。