ニュース速報

ビジネス

英中銀、銀行部門の競争促進へ 新規参入促す=ウッズ副総裁

2021年09月23日(木)16時58分

イングランド銀行(英中央銀行)のウッズ副総裁は22日、銀行セクターへの新規参入を促し、競争促進に取り組む考えを示した。本店前で13日撮影。(2021年 ロイター/Hannah McKay)

[ロンドン 22日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のウッズ副総裁は22日、銀行セクターへの新規参入を促し、競争促進に取り組む考えを示した。

英国のリテールバンキング部門は、HSBC、バークレイズ、ロイズ、ナットウエストの大手4行の優位が長年続いてきた。

ウッズ氏はロンドン金融街のマンションハウス(ロンドン市長公邸)で行ったスピーチで「適切に機能する競争市場というのは、企業が容易に参入・撤退できる市場だ」と述べた。

中銀は、企業が市場に混乱をもたらすことなく撤退できるという信頼感を高めるため、今後数年間に取り組みを強化する方針。

ウッズ氏は「確実に安全な撤退プロセスは、新規参入企業の受け入れ拡大につながるため、容易な参入の当然の帰結として不可欠だ」と述べた。

また、新型コロナウイルス禍による課題に直面する中でも銀行・保険セクターは強固だと指摘。「セクター全体を見ると、資本や流動性は強固で、業務面のレジリエンス(耐性)もコロナ禍やサイバー分野の圧力におおむね持ちこたえている」とした。

英中銀は欧州連合(EU)から引き継いだ保険会社の資本ルールの見直しを実施している。

ウッズ氏は、資本要件や保険契約者保護を弱めることなく本格的な改革を実現する可能性を「慎重ながら楽観視」していると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は大幅反落800円超安、前日の上昇をほぼ帳

ビジネス

焦点:国内生保、24年度の円債は「純投資」目線に 

ビジネス

ソフトバンク、9月30日時点の株主に1対10の株式

ビジネス

ドイツ銀、第1四半期は予想上回る10%増益 投資銀
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 10

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中