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米ネットフリックス、ケニアで無料配信 アフリカで成長狙う
米動画配信サービス大手ネットフリックスは20日、東アフリカのケニアで同社が扱うテレビ番組や映画の約4分の1が視聴可能なスマートフォン向け無料配信サービスを開始した。(2021年 ロイター/Mike Blake)
[ロサンゼルス 20日 ロイター] - 米動画配信サービス大手ネットフリックスは20日、東アフリカのケニアで同社が扱うテレビ番組や映画の約4分の1が視聴可能なスマートフォン向け無料配信サービスを開始した。アフリカの主要市場であるケニアで顧客数を伸ばしたい考え。
米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載のスマホ向けに、スペインのドラマ「ペーパー・ハウス」や米国のドラマ「ブリジャートン家」、南アフリカのドラマ「ブラッド&ウォーター」などを配信。無料サービスよりもコンテンツが多い有料サービスの利用者増につながると期待している。
米国などの市場が飽和状態となる中、ネットフリックスはそれ以外の国・地域で顧客拡大を狙っている。
同社幹部らは、テレビ番組配信サービスがようやく定着しつつある大規模市場がなお存在するとして、長期的な先行きに強気なままだ。アフリカでは顧客獲得のために現地制作のコンテンツに投資し、ナイジェリアの制作会社とも提携した。
6月末時点の有料サービス利用者は世界で2億0900万人。新規顧客数は新型コロナウイルスの世界的流行の初期に急増した後、今年上期は減速した。
アフリカのテレビ番組配信サービスの利用者数は比較的少なく、市場はまだ小さい。英調査会社デジタルTVリサーチは、2026年のアフリカのビデオオンデマンド市場について、ネットフリックスが有料利用者数626万人で首位に立ち、米娯楽大手ウォルト・ディズニーの「ディズニー+(プラス)」が2位につけると予想している。