コラム

人種差別主義者と極右の政党として、トランプと共に沈みゆく共和党

2021年02月27日(土)13時10分

アメリカの有権者は、以下の6つのグループで構成されている。

民主政治と政府への軽蔑もしくは不信が強い「ナショナリスト右派」(19%)、伝統的な保守派の経済・社会政策を支持するが、民主政治の規範を尊重している「伝統的右派」(21%)、伝統的な民主党リベラル派の「穏健な」政策を支持する「中道左派」(28%)、地球温暖化や貿易などのテーマで多文化主義的・「グローバリスト」的な路線を支持する「国際主義左派」(12%)、地球温暖化対策を講じるために、経済の在り方を抜本から変革することを目指す「グリーン派」(10%)、そして、一貫した政治的主張を持たない「その他」(10%)である。

トランプのような人種差別的・独裁的路線を支持する人は、有権者の4人に1人もいないのだ。保守派を全て合わせても40%にすぎない。従って、共和党がトランプ路線を継承した場合、事実無根の「不正選挙」を主張しながら、自由な選挙を妨げることでしか、選挙で勝つことはできない。

トランプはこの4年間で、共和党をアメリカ社会の少数派に転落させた。トランプ自身もまだ破壊的な力を保ってはいるが、もはや最盛期のような影響力はない。

<本誌2021年3月2日号掲載>

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GLENN CARLE 元CIA諜報員。約20年間にわたり世界各地での諜報・工作活動に関わり、後に米国家情報会議情報分析次官として米政府のテロ分析責任者を務めた

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