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中台関係

中国、台湾の代表機関設置認めたリトアニアとの外交関係を格下げ

2021年11月22日(月)08時19分
台湾の旗

中国外務省は21日、リトアニアとの外交関係を格下げしたと発表した。写真は台湾の旗。台湾・桃園市で6月に撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)

中国外務省は21日、リトアニアとの外交関係をこれまでの大使級から代理公使級に格下げしたと発表した。台湾が今月、「台湾」の名を冠した事実上の大使館である代表機関をリトアニアに設置したことを受けた措置。

中国外務省は声明で、リトアニアは中国の「厳粛な立場」や国際関係の基本的な規範を無視したと批判。代表機関設置は「中国の主権と領土の一体性を損ね、中国の内政に著しく干渉した」とし、「国際的に悪い前例」を作ったと主張した。

リトアニアに「すぐに誤りを正すよう求める」考えを表明し、国家の主権と領土の一体性を守るという中国人の固い決意を見くびってはならないと強調した。

また、台湾が何をしようとも、中国の一部だという事実は変えられないとした。

リトアニアのシモニーテ首相は21日、同国が経済、文化、科学において台湾と一段と強い関係を求めていることは公的事業で示されていると指摘。代表機関設置は中国政府の「一つの中国」政策に対抗するものではないとした。

欧州連合(EU)欧州委員会の報道官は、夏以降続く「中国の強圧的行動」に直面するリトアニアを支持していると表明した。

台湾で対中国政策を担う大陸委員会は、中国政府には台湾とリトアニアの関係についてコメントする権利はないとして、中国は「無礼で傲慢」だと非難した。

台湾はまた、中国のH6爆撃機2機が21日に台湾の南に飛来したと発表した。

リトアニアのランズベルギス外相は23日に米首都ワシントンを訪問し、両国の貿易や共同投資事業について米当局者と協議する予定。

米政府は中国からの圧力に直面するリトアニアを支援する構えを既に示しており、リトアニアは24日に、米輸出入銀行による6億ドルの輸出信用の供与について合意文書に署名する見通し。



[ロイター]


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