最新記事

韓国社会

26歳で死んだソン・ユジョン、売れないと悩んでいた

Who Is Song Yu Jung? Korean Actress and Model Dead at 26

2021年1月26日(火)17時05分
スー・キム

生きていくことの難しさについて語っていたソン・ヨジュン Jazmine Media/YOUTUBE

<韓国の女優でモデルのソン・ユジョンが先週末亡くなった。事務所は死因を明らかにしていないが、生前は悩みを口にしていた>

韓国の女優でモデルのソン・ユジュンが2021年1月23日に26歳で亡くなったことが、所属事務所サブライム・アーティスト・エージェンシーの声明で確認された。

声明では次のように述べられている。「女優のソン・ユジュンは2021年1月23日にこの世を去りました。遺族の意向に従い、葬儀は静かに執り行われました。出棺は1月25日です」

ニュースメディア「yclick.co.kr」によると、事務所は死因を明らかにしていない。

聯合ニュースによれば、葬儀は1月23日に首都ソウル江南区にあるソウル医療院江南分院が執り行われた。

ソン・ユジュンの親しい友人は韓国ニュースサイトOsenに対し、匿名でこう語った。「彼女がどのような悩みを抱えていたのかはまったくわからない」

友人は次のように指摘した。「芸能界デビューしてからかなり経っているのに、思ったほど活躍ができていないと苦しんでいた。以前は、生きていく難しさについても口にしていた」

「待つ時間も必要だと思う」

yclick.co.krによると、ソン・ユジュンは2019年に地元メディアのインタビューに応じた際に、演技の幅を広げるという課題や、自分に限界を感じていることについて話したという。「与えられた役で全力を尽くしてきた」とも言ったという。

さらに、女優として何としてでも成功したいという決意を込めてこう語った。「こうして待つ時間も、私には必要なのだと思う」

ソン・ユジュンは、2013年に韓国のテレビドラマ『黄金の虹』で女優デビューした。ほかのドラマ出演作には、『願いを言ってみて』、『学校2017』のほか、オンラインドラマシリーズ『私の名前に』などがある。KポップグループのiKON(アイコン)が歌う「別れの道」のミュージックビデオにも出演した。

2019年には、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の主演俳優ソン・ガンホも所属するサブライムと専属契約を結んだ。化粧品やコーヒー、家電の広告にも出演してきた。

事務所は次のように彼女を追悼した。

「ソン・ユジュンは、明るい笑顔でいつも喜びを与えてくれた、私たちの友人でした。演技への強い情熱を持った素晴らしい女優でもありました。彼女が暖かい場所で安らかに眠れるよう、冥福を祈ってくださるようお願いいたします」

(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は3日続伸、900円超高 ハイテク株に買い

ワールド

柏崎刈羽原発6・7号機、再稼働なら新潟県に4396

ビジネス

午後3時のドルは一時154.89円まで上昇、34年

ワールド

印インフレにリスク、極端な気象現象と地政学的緊張で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 6

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 9

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 10

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中