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チョコ原料の甘くない現実 フェアトレード制度はカカオ農家を救えるか?

2018年5月5日(土)18時00分

スイスの食品大手ネスレは、100%の認証カカオ豆調達をコミットしていないが、生産性の高い種子を提供したり、農家への研修実施によって、カカオ豆生産体制の強化に努めていると述べる。

だが、多くの生産農家は、融資を得る手段もなく、新しい農業手法や研修の実施にも苦労していると、独シンクタンク、Sudwind研究所のFriedel Hutz-Adams氏は反論する。

仮に農家が生産量の増加に成功しても、それにより価格はさらに下落する可能性が高い。コートジボワールは、まさにこれを理由に、今季は収穫量の多いカカオ種子の流通をやめる方針だ。

「もしたくさんの農家が生産性を向上すれば、膨大な過剰生産を招き、市場が崩壊してしまう」と、Hutz-Adams氏は指摘した。

(翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)

Ana Ionova

[ロンドン 19日 ロイター]


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