最新記事

極東軍事

緊張高まる極東で、ロシア空軍が敵基地破壊演習

Russian Air Force ‘Destroys’ Pacific Base in Air Drill

2018年2月7日(水)17時51分
ダミアン・シャルコフ

70回目の戦勝記念日の軍事パレードで飛ぶスホイ34(モスクワ赤の広場、2015年5月9日) REUTERS

ロシア空軍の航空隊が同国の極東部で軍事演習を行い、超音速戦闘爆撃機スホイ34(Su-34)を用いて仮想の敵国空軍基地に模擬攻撃を実施したと、ロシア国防省が明らかにした。

ロシア軍はこの1年、太平洋岸の地域で一連の軍事演習を行っている。太平洋沿岸では、北朝鮮の独裁政権が進める核・ミサイル開発計画をめぐって緊張が高まっている。ロシア政府の安全保障幹部は、ロシアはこの地域での戦争には断固反対の立場であるものの、状況がエスカレートした場合に備えて準備も怠らないと言う。

2月上旬、ハバロフスクでの演習に参加したパイロットは、敵国空軍を想定した模擬戦闘に臨み、相手方の空軍基地を守るジェット戦闘機を打ち破り、さらにこの基地に爆撃を行う演習を実施した。ハバロフスク地方は、中国と国境を接し、日本海に面している。

夏には極東で大規模演習

この演習には、戦闘への即応態勢を強化する目的だけでなく、ロシア主催で毎年夏に行われる、各国の兵士が自らのスキルを競う大会「ワールド・アーミー・ゲーム」に向けた、空軍のウォーミングアップという意味合いもある。

ロシア軍は極東での演習において、さまざまな戦闘状況を想定した訓練を行っている。こうした訓練には、北朝鮮との国境付近へのパラシュート降下、海からの上陸作戦、空襲などが含まれる。

ロシア軍が毎年行う大規模な軍事演習は、西部、南部、東部の各地域で順番に行われる。2017年の大規模演習では、西側諸国からの攻撃を想定した訓練が行われた。これに対し、2018年の8月から9月にかけて行われる予定の演習では東部に部隊を配置し、シベリアおよび極東部で同様の訓練を行う予定だ。

「ボストーク2018(ボストークは「東」の意)」と銘打たれたこの大規模演習の詳細はまだ明らかにされていないが、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は2017年12月の時点で、この演習には、4つあるロシア軍管区のうち2つと北方艦隊が参加すると述べた。、かなり大規模なものになることが予想される。

(翻訳:ガリレオ)

ニュース速報

ワールド

中国、環境改善へ無駄な消費抑制とごみ問題への対処必

ワールド

日中首脳会談、やる以上は問題解決につながる形で=菅

ワールド

豪首相、年内に訪中へ 貿易問題解消へ関係改善を模索

ワールド

メルケル独首相、中国訪問で相互市場アクセスや知的財

MAGAZINE

特集:統一朝鮮本当のリスク

2018-5・22号(5/15発売)

人口7600万人の新国家が朝鮮半島に誕生したとき戦略なき日本は「地経学」的チャンスを失うかもしれない

人気ランキング

  • 1

    北朝鮮から軍将校と住民が「脱北」 19日未明に黄海上で韓国側へ亡命

  • 2

    韓国、アベンジャーズ1000万人の大ヒット その影でヤバすぎる誤訳問題が炎上

  • 3

    「英王室はそれでも黒人プリンセスを認めない」

  • 4

    脱北者の遺体を氷の上に放置......北朝鮮「国境警備…

  • 5

    イスラム教徒に豚とアルコールを強要する中国・ウイ…

  • 6

    「孤独のグルメ」が広がる韓国〜変わる韓国の日本食…

  • 7

    メーガン・マークルはダイアナの二の舞にはならない

  • 8

    北朝鮮の首都・平壌が「薬物中毒・性びん乱」で汚染…

  • 9

    美しいビーチに半裸の美女、「中国のハワイ」にまだ…

  • 10

    米でうつ病が5年で33%増、その理由は...

  • 1

    北朝鮮から軍将校と住民が「脱北」 19日未明に黄海上で韓国側へ亡命

  • 2

    北の「日本メディア外し」は日本への歪んだ求愛

  • 3

    愛犬が2足歩行し始めた! 近所をざわつかせたその正体は

  • 4

    米でうつ病が5年で33%増、その理由は...

  • 5

    韓国、アベンジャーズ1000万人の大ヒット その影で…

  • 6

    朝鮮半島「統一」の経済的恩恵は大きい、ただし......

  • 7

    「孤独のグルメ」が広がる韓国〜変わる韓国の日本食…

  • 8

    「英王室はそれでも黒人プリンセスを認めない」

  • 9

    左耳を失った米女性兵士、前腕で育てた耳の移植手術…

  • 10

    アメフト悪質タックル事件を、アメリカから考えると

  • 1

    北朝鮮から軍将校と住民が「脱北」 19日未明に黄海上で韓国側へ亡命

  • 2

    「いい加減にしないと暴動起こす」北朝鮮国民の不満が爆発寸前

  • 3

    「何かがおかしい...」国のやり方を疑い始めた北朝鮮の人々

  • 4

    北の「日本メディア外し」は日本への歪んだ求愛

  • 5

    左耳を失った米女性兵士、前腕で育てた耳の移植手術…

  • 6

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はい…

  • 7

    愛犬が2足歩行し始めた! 近所をざわつかせたその正…

  • 8

    中身なし、マニュアル頼み、上から目線......「日本…

  • 9

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 10

    14億人を格付けする中国の「社会信用システム」本格…

グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版

SPECIAL ISSUE 丸ごと1冊 プーチン

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2018年5月
  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月
  • 2018年1月
  • 2017年12月