最新記事

スキャンダル

トランプが口止め料を払った不倫相手?のポルノ女優、怒涛の人生

2018年1月23日(火)16時00分
グレッグ・プライス

2008年、グラミー賞授賞式でのストーミー・ダニエルズ Danny Moloshok-REUTERS

<ポルノ女優として栄えある賞を総なめにしてきたダニエルズ、今年のアダルトエキスポではトランプの元不倫相手として注目を浴びそうだ>

ドナルド・トランプ大統領と不倫関係にあったと報じられたポルノ女優、ストーミー・ダニエルズが、ラスベガスで1月24日から開催されるアメリカ最大のアダルト展示会「アダルト・エンターテインメント・エキスポ」に出席する。開催中の1月27日には映画賞が発表される予定で、ダニエルズは複数の賞にノミネートされている。

アダルト映画制作会社ウィキッド・ピクチャーズに所属するダニエルズがノミネートされているのは、パフォーマンス、脚本、演出、年間最優秀監督賞の4部門。ストーミー・ダニエルズことステファニー・クリフォードは38歳で、ポルノ業界で長年活躍してきた有名スターだ。これまでも、ポルノ映画の演技賞と監督賞を数々受賞してきた。

たとえば2004年には業界誌「アダルト・ビデオ・ニュース」から最優秀新人賞を、2016年にはセックス産業のニュースメディア「XBIZ」から年間最優秀監督賞を贈られている。

トランプと同様、ダニエルズもかつて、自身の知名度を利用して政界進出を試みたことがある。2009年にはファンのグループが、ルイジアナ州選出の連邦上院議員候補としてダニエルズを擁立しようとした。ダニエルズは共和党員として登録し、国民の声を聴くためのリスニングツアーを実施。本気で立候補する意思があると公言した。

派手な夫婦喧嘩に爆破事件も?

しかし、ダニエルズの政治生命はすぐに絶たれた。夫婦喧嘩の最中に夫に暴力をふるい、DV(ドメスティックバイオレンス)容疑で逮捕されたのだ。喧嘩の原因は、洗濯物と光熱費の未払いだった。また、当時のダニエルズの政治顧問は、ニューオーリンズ中心街にある自身のアパートの外に停めてあった自家用車が爆破されたと主張した(ダニエルズがやったという証拠はない)。すでに注目の的だったダニエルズの人生はさらにドラマチックになった。

アダルト・エンターテインメント・エキスポではダニエルズはもはや常連だが、今年は普段にも増して注目が集まっている。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙が1月12日、トランプの顧問弁護士マイケル・コーエンが大統領選前の2016年にダニエルズに対し、2006年にトランプと不倫関係を持ったことを口外しないよう13万ドルの口止め料を払ったと報じたからだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA

ビジネス

根強いインフレ、金融安定への主要リスク=FRB半期

ビジネス

英インフレ、今後3年間で目標2%に向け推移=ラムス

ビジネス

米国株式市場=S&Pとナスダック下落、ネットフリッ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 6

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中