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早稲田大学大学院先進理工学研究科先進理工学専攻

早稲田が変わる! 大学院も変える!
5年一貫制で理工系グローバルリーダーを輩出

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2017年12月21日(木)10時00分
撮影/山下亮一 取材・文/笠木恵司
デザイン/大久保正幸事務所

早稲田大学総長 鎌田 薫 1970年、早稲田大学法学部卒業。2010年から現職。政府の教育再生実行会議の座長も務める。

科学技術の急速な発展によって社会が大きく変わってきた。早稲田大学はこれに対応したグローバルリーダーの育成を進めてきたが、これまでの博士イメージを覆す新しい大学院教育にも着手。注目を集めている。

早稲田大学では、創立150周年に向けた中長期計画「WasedaVision150」を策定。世界に貢献する高い志を持ったグローバルリーダーの育成や独創的な研究の推進などを軸とした組織改革を進めている。この改革を加速して実現するために、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)」事業に申請して採択されたのが「WasedaOcean構想」だ。「10年で10万人のグローバルリーダー輩出と、10年で18研究分野を世界ランキング100位以内にすることが具体的な目標」として、早稲田大学の鎌田薫総長は次のように語る。

「世界に向けて大学を開放し、ダイナミックな頭脳の国際的流動の中で、教育研究の質と量を飛躍的に向上させます。WasedaVision150における核心戦略のひとつは『グローバルリーダー育成のための教育体系の再構築』。その一環として、2014年度に修士と博士を分けない5年一貫制の博士課程『先進理工学専攻』を先進理工学研究科に新設しました。従来の学術考究型とも専門職大学院とも異なる第3の革新的な大学院モデルです」

この専攻の先駆けとなったのが、やはり文部科学省の「博士課程教育リーディングプログラム」に採択された「早稲田大学リーディング理工学博士プログラム」だ。

「次々世代のエネルギーの創生・貯蔵・輸送・利用を包含する概念"エネルギー・ネクスト"を研究課題として、その学問領域の確立と研究展開、社会での実現・定着を支えるグローバルリーダーたり得る人材を育成しています」(早稲田大学・鎌田薫総長)

これまでの博士像を覆す人材を育成

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早稲田大学理工学術院先進理工学専攻朝日透教授 1986年、早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。博士(理学)、経営学修士(専門職)。2004年から早稲田大学教授。

このプログラムは、今年初めて修了生を出したが、うち5割が大手企業、4割が大学の助教、1割が公的研究機関に就職。この内訳で分かるように、大学などで教育・研究者になるだけでなく、一般企業での活躍も含めた幅広いキャリアデザインが可能な教育が際立った特長だ。

博士といえば学歴の最高峰だが、研究室にこもりきりで専門外にはまるで疎い学者像が思い浮かぶかもしれない。しかし、「そうした世間的なイメージを完全に覆す新時代の人材です」と、このプログラムを率いてきた大学院先進理工学専攻の朝日透教授は胸を張る。文部科学省からの財政支援は期間限定であるが、5年一貫制の先進理工学専攻を新設し、カリキュラムなどが持続的に継承されることになったのである。


海外研究機関や企業でのインターンシップが必修

修士・博士課程と分けない5年一貫制だからこそ、「専門力」はもちろん、視野の広い「俯瞰力」、世界の研究機関などと連携して新しい領域を開拓する「進取力」という3つの力を総合的に習得できるプログラムとなっている。

「自分の専門分野を深く持ちながらも、他分野にも視野を広げ、国際的な課題にも問題解決策を見いだせる人材。いわば専門の深掘りと他分野横断、そして将来を見通せる眼力も養成する密度の高いプログラムですから、5年間でも足りないほどです」(朝日教授)

このため大学院では珍しい長期のインターンシップが必修。しかも国内外の企業や国際機関などで異分野のテーマにも挑戦できる「企業インターンシップ」(3か月)と、海外の一流大学や研究機関で共同研究に参画する「研究機関実習」(3か月)の2本立てだ。海外も前提となるので、ネイティブスピーカーとの英語討論や、テクニカルコミュニケーション教育の専門家から学術的なライティング技術やプレゼンテーションスキルもマンツーマンで習得する。

文理融合も同専攻の際立った特長であり、科学技術とメディアやニュースライティング入門などのジャーナリズム関連文系科目のほか、技術経営、情報、知財系や、企業のトップリーダーに必要なマネジメントなども履修できる。

「大企業の社長による講演や、新ビジネスを起こすために必要な科目も横断的に揃えています」(朝日教授)

waseda201712_03.jpg専門分野にしても、次々世代の技術・社会インフラをテーマとする「エネルギー・ネクスト課題設定・解決演習」があるほか、他分野・他研究室で視野と知識を広げる「ラボローテーション演習」など興味深い科目が少なくない(左図参照)。

海外まで含めた風通しの良い環境の中で、新しい発想で研究を進めながら、幅広い知識やスキルも学べる。確かに5年間でも足りないほどのボリュームだが、修了すれば即戦力になり得る。その意味でも、従来の博士のイメージを革新する専攻である。

博士のキャリアを強化するプログラムも充実

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早稲田大学では10 年前から博士キャリアセンターを設置。学生の個性を見極めたキャリアデザインを指導してきたが、他大学や海外協力機関などと連携した「EDGE‐NEXT」によって、起業や新規事業を創出できる人材育成プログラムも実施。ビッグデータの解析スキルなどを学べる「高度データ関連人材育成コンソーシアム」も博士やポストドクターの人材価値をさらに高めるプログラムだ。それらによる新しい博士像を、鎌田総長は次のように想定する。

「多様な人材と信頼関係を築き、彼らをチームに巻き込みながら未知の課題に果敢に挑戦。新しい領域を開拓できる専門力と英知と実行力を備えた人材です」

この先進理工学専攻をスプリングボードとして世界に飛翔する、新時代の博士たちに期待したい。

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