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「浮気癖は直らない」 脳が鈍感になって平気な顔で恋人を裏切る

“Once A Cheater Always A Cheater”

2018年07月31日(火)17時00分
デーナ・ダビー

浮気も薬物も手を出さないのが無難だ STOCK_COLORSーE+/GETTY IMAGES

<良心に「慣れ」が打ち勝つ困ったメカニズム>

「浮気癖は直らない」とはよく言うが、最新の研究によればこれには科学的な根拠があるのかもしれない。

米学術誌「アーカイブス・オブ・セクシュアル・ビヘイビア」のオンライン版で発表され
た研究で分かったのは、初めての交際で相手を裏切った人はその後の恋愛でも浮気をする確率が3倍に高まるということ。

多くの人の脳には、嘘をつくことを防ぐメカニズム(いわゆる「良心」)が備わっている。ところが一部の人は、嘘を繰り返すことで罪悪感が薄れる。浮気性の場合も、性格が悪いからそうなるわけではない。浮気をしているうちに、嘘をつくことがもたらす不快感に対して脳が鈍感になるのだ。

「私たちの研究や他の複数の研究からうかがえるのは、裏切りに対する人間の感情的反応、つまりそれを本質的に嫌悪する気持ちが裏切りを抑止する強力な要因になっているということだ」と、論文の共著者であるプリンストン大学神経科学研究所のニール・ギャレットはウェブメディアのエリート・デイリーに語っている。

「浮気を繰り返す人は、当初は相手を裏切ることに嫌悪感を抱いたものの、そのうち相手をだますことに慣れてしまい、嫌な気持ちを感じなくなってしまっている」

平気な顔で恋人を裏切れるように

この研究は異性との恋愛関係にある484人を対象にしたもの。被験者に台本に沿って嘘をついてもらったところ、感情に関係する脳の部位の活動が活発になった。ところが嘘を繰り返していくうちに、この反応は弱まっていったという。

同じことが現実の浮気者の脳内でも起きているのかどうかははっきりしない。まさか恋人の腕に抱かれながら嘘をついている浮気者の脳を調べるわけにもいかないからだ。それでも、専門家は同じメカニズムが働いているのではないかと考えている。だから繰り返すうちに、平気な顔で恋人を裏切れるようになるというわけだ。

もちろん、浮気に全く罪悪感を覚えなかったり後悔しないような人もいるかもしれず、そういう人はスリルを味わいたいばかりに恋人を裏切るのかもしれない。だがそうでない私たちにとっては、浮気には最初から手を出さないのが無難、ということになるだろう。

[2017年9月 5日号掲載]

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