最新記事

トラベル

南アフリカでラグジュアリーな滞在とサファリを体験。

アンド・ビヨンド・ピンダ・フォレストロッジ クワズルナタル/南アフリカ

2016年12月14日(水)15時00分
せきねきょうこ ※madame FIGARO.jpより転載

Photo : &Beyond Phinda Forest Lodge

 南アフリカでのサファリ体験で知ったこと。それは、人がどれほど頑張ろうとも絶対に立ち入れない野生の世界。動物の生命をかける弱肉強食の壮絶な生き様であり、理由もなく深い感動に包まれます。「アンド・ビヨンド・ピンダ・フォレストロッジ(&Beyond Phinda Forest Lodge)」滞在は、南アフリカの数あるサファリリゾートの中でも比較的ソフトな条件の環境にあり、一般的に子どもの滞在は禁止されていることが多い中、ピンダは6歳以上であれば可能です。とはいえ野生に接するにはいくつもの決まり事を守ることが第一で、実際のサファリでは緊張感もピリピリです。

01-sekine-161020.jpg森に包まれて建つピンダ・フォレストロッジの客室ヴィラ。深夜になるといろいろな動物の鳴き声も聞こえてくる、野生の醍醐味。Photo : &Beyond Phinda Forest Lodge

 ピンダまではケープタウンから国内線に乗り換えて2時間あまり。大都市型リゾート地、ダーバンに降り立つと、街を基点に車で内陸への移動が始まります。クワズルナタルまでは約4時間。アンド・ビヨンド・ピンダ・フォレストロッジがあるのは広大な自然保護区内であり、プライベート・ゲームリザーブ(私営の動物保護区)として活動しています。ここでは野生動物が自然のままに保護され、その様子をつぶさに観察できるリゾートとして収入を得、その収入を環境整備や動物保護目的に利用しているのです。現在"サファリ"を楽しむキャンプの多くは、同様のプライベート・ゲームリザーブとしてあり、それぞれに野生動物を熟知したスタッフやプロのレンジャーが雇われ、朝晩に1回ずつ、彼らの誘導でジープに乗りサファリが行われています。

02-sekine-161020.jpgメイン棟の内部にあるラウンジ。奥はレストラン。Photo : &Beyond Phinda Forest Lodge

03-sekine-161020.jpgメイン棟に併設されているパブリックの屋外プール。時には野生動物が通り過ぎるのが見える。Photo : &Beyond Phinda Forest Lodge

04-sekine-161020.jpgブッフェスタイルの朝食。フレッシュな地元のフルーツや焼きたてパンが並ぶ。Photo : &Beyond Phinda Forest Lodge

05-sekine-161020.jpgテラスで頂いたボリューミィなブッフェランチ。Photo:Kyoko Sekine

 ピンダの周辺には、ゾウ、シロサイ、クロサイ、ライオン、レオパード、そしてイボイノシシ、ヒヒなども含め、小動物の生息も数知れず。1993年開業のフォレストロッジのほかにも、マウンテンロッジ(91年創業)など全6タイプのロッジが違う場所に点在しています。いずれもサステイナブルな環境型エコ施設であり、施設は快適で贅沢です。滞在3日目の朝、自分のコテージから朝食を摂ろうとレストラン棟へ向かう途中、森の小径でインパラと突然出合い......。インパラも私も一瞬怯んで、しばらく双方が見つめあい固まっていました。(K.S)

06-sekine-161020.jpgヴィラからメイン棟へ朝食に向かう途中、森の小径で出合ってしまったインパラ。お互い驚いて見つめ合った瞬間。Photo:Kyoko Sekine

07-sekine-161020.jpg好運ならばサファリ中にこんな場面も(キャンプからの借り写真)。私はサファリ中にチータの狩りに遭遇。2時間も車を止め狩り場面を見ること成功。Photo : &Beyond Phinda Forest Lodge

08-sekine-161020.jpgサファリ中に出合ったシマウマの群れ。実際に野生を見ると本当に美しい。Photo:Kyoko Sekine


&Beyond Phinda Forest Lodge
Kwazulu Natal, South Africa
www.andbeyond.com/phinda-forest-lodge/photos.htm#1964
コンタクト先:大手旅行代理店か、オンラインで。
www.andbeyond.com/online-payment.htm

(参考記事)
海のない山岳国に水上ヴィラ。まるで気分は地中海リゾート! ニューシャテル/スイス
ラオスの古都ルアンパバーンでは、川沿いステイを楽しんで!

※無断転載禁止

※当記事は「mademe FIGARO.jp」からの転載記事です。

Figarojp_logo200.jpg

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

スペイン首相が辞任の可能性示唆、妻の汚職疑惑巡り裁

ビジネス

米国株式市場=まちまち、好業績に期待 利回り上昇は

ビジネス

フォード、第2四半期利益が予想上回る ハイブリッド

ビジネス

NY外為市場=ドル一時155円台前半、介入の兆候を
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中