「自分たちらしく、時代に合ったものを」デュラン・デュランが語る40周年
Forty Years Later
初期にはグラムロックやパンクだけでなく、電子音楽やディスコの影響も受けた。あの頃は「みんなディスコとは距離を置いていたが」と、ジョンは言う。「僕らはディスコ音楽に夢中になって、あんな感じのリズムセクションを取り入れた」
2枚目のアルバム『リオ』(82年)からシングルカットした「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」や「リオ」、「セイヴ・ア・プレイヤー」がヒットして、デュラン・デュランは一躍、世界のスーパースターとなった。
ヒットはさらに続き、凝ったミュージックビデオがMTVでオンエアされ、たちまちメンバーは若い女性ファンのアイドルになった。
バンド一筋40年の重み
「アルバムデビューの40周年について考え始めたのは、数年前のことだ」と、ジョンは言う。「どうやって祝うのがいいか、みんなで考えたよ。でも考えれば考えるほど、大げさなことは似合わないと思えてきた。そもそもさ、40周年を祝うバンドなんてあるか? 同じ仕事を40年も続けてきましたって、そんなこと、いったい誰が祝福してくれる? それで、結論が出た。僕らは自分たちにできるベストなことをやればいい、最高のアルバムを、また作ればいいんだと」
この秋、デュラン・デュランはイギリス国内で何度かコンサートを開き、来年にはヨーロッパを、さらにはアメリカ各地を回る計画もある。
40年の歳月は、決して短くない。その間に「学び、身に付けた知恵と技のありがたみは忘れがちだが」と、ルボンは言う。「それじゃダメだ。ずっと同じことをやっていれば、それなりにうまくなるのは当然のこと。だからこそ、もっと続けて、もっとうまくならなきゃいけない」
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