最新記事

アメリカが愛する大谷翔平

【独占インタビュー】マドン監督が語る大谷翔平「やっとショーヘイという人間が分かってきた」

DON’T MISS THIS SUPERSTAR

2021年10月6日(水)15時00分
スコット・ミラー(MLB専門スポーツジャーナリスト)

ミーティングに先立って、私は(エンゼルスのゼネラルマネジャー)ペリー(・ミナシアン)とじっくり話し合った。考えを擦り合わせておきたかった。冬中ずっと話し合い、キャンプに来て再度確認した。お互いの考えが一致していることをね。

完全にガラス張りにしたかった。球団の考えを知った上で、私の考えを(大谷に)伝えるつもりだった。

ペリーは単刀直入に言った。投げさせて打たせよう、と。私はにんまりした。全く同感だったからだ。

イッペイ(大谷の専属通訳を務める水原一平のこと)を通じて、ショーヘイに話す段になった......座って、われわれの考えを伝え、彼にどう思うか聞いた。

われわれが言ったのは、調子を見ながら、まず登板の予定を組み、その次に打者としての出場をその日その日の状態を見て決める、ということ。常に「投」を先に決め、その後に「打」を決めるという順番だが、そうはいっても投手としての役割が第一で、打者としての仕事はおまけ、ということではない。

ただ、優先順位は決めておく必要がある。ピッチングにしろ、トレーニングや調整にしろ、彼のスケジュールに組み込む順番をね。

彼はすんなりこの提案を受け入れてくれた。そこで次に聞いたのは、どういう状態なら投げる前や投げた後に打席に立てるか、だ。これまでは先発でマウンドに立つ日の前日と翌日は打者としての出場はなしというルールになっていたからね。

私の考えを伝えた。あらゆる可能性を試してもいい、投げたその日に打つのもありだ、と。ショーヘイは自分が一番気にしているのは体のこと、体の感覚だと言った。彼がやっていることはそう簡単じゃないからね。簡単そうに見せているだけで。

私たちは日々コミュニケーションを取ることにした。特に彼が投げる前日、当日、そしてもちろん翌日も。

――監督の目から見て、今シーズンと先シーズンの大谷の違いは?

感情面だね。よい意味で試合中に自分の感情を出すようになった。相手打者を三振に打ち取ると、こぶしを突き上げたり雄たけびを上げたりする。ホームランを放った後は、満面の笑みでダグアウトに戻ってくる。

われわれはやっとショーヘイという人間が分かってきた。一皮むけた感じだ。何の制限も、何の縛りもなしに、思い切りプレーしている。野球選手であること以外、何も気にせず力を発揮できる解放感を、彼は心から楽しんでいる。

今、あなたにオススメ

ニュース速報

ビジネス

米CB消費者信頼感、1月は113.8に低下 消費意

ワールド

米、欧州へのエネルギー供給巡り主要生産国・企業と協

ビジネス

米GE、第4四半期は供給網の混乱で減収 株価8%安

ビジネス

IMF、22年の中南米成長率見通しを2.4%に下方

今、あなたにオススメ

MAGAZINE

特集:あぶない超加工食品

2022年2月 1日号(1/25発売)

脳の快感回路にダイレクトに響く「不自然な食品」は食品業界の福音だが、消費者には病気の源?

人気ランキング

  • 1

    「2人にしか分からない言葉」で夜な夜な戯れ合う双子の赤ちゃん

  • 2

    なぜネコは1日じゅう寝ているのでしょう?

  • 3

    ジャスティン・ビーバーの高級車コレクション、1台200万ドルのスーパーカーとは?

  • 4

    1円で売却された米空母キティホーク、解体に向け最…

  • 5

    飛行中のステルス爆撃機が「グーグルマップ」に映り…

  • 6

    コロナ感染で男性器の「サイズが縮小」との報告が相…

  • 7

    部屋を「片付けなさい」はNG 子供の自己肯定感を伸…

  • 8

    真偽を宙づりにするNHKの謝罪

  • 9

    勤続23年の国際線CA、まったくの別人だった 43年前…

  • 10

    知ってた? 太陽系は「巨大な泡」の真ん中に浮かん…

  • 1

    1000年に1度のトンガ大噴火、これでは終わらない可能性

  • 2

    部屋を「片付けなさい」はNG 子供の自己肯定感を伸ばす、正しい「声かけ」の方法

  • 3

    『ドライブ・マイ・カー 』がアメリカの映画賞を総なめしているワケ

  • 4

    「渡航禁止の解除を」WHO勧告を無視する日本とオミク…

  • 5

    キャサリン妃の服装は、メーガン妃の「丸パクリ」!? …

  • 6

    「2人にしか分からない言葉」で夜な夜な戯れ合う双子…

  • 7

    なぜネコは1日じゅう寝ているのでしょう?

  • 8

    ブタの心臓を受けた男に傷害の前科──「もっとふさわ…

  • 9

    知ってた? 太陽系は「巨大な泡」の真ん中に浮かん…

  • 10

    閲覧注意:インパラを丸呑みするニシキヘビの衝撃映像

  • 1

    飛行中のステルス爆撃機が「グーグルマップ」に映り込んでいた

  • 2

    外国人同士が「目配せ」する、日本人には言いづらい「本音」

  • 3

    コロナ感染で男性器の「サイズが縮小」との報告が相次ぐ、「一生このまま」と医師

  • 4

    空手がアラブで200万人に広まったのは、呑んだくれ日…

  • 5

    ブタの心臓を受けた男に傷害の前科──「もっとふさわ…

  • 6

    1000年に1度のトンガ大噴火、これでは終わらない可…

  • 7

    部屋を「片付けなさい」はNG 子供の自己肯定感を伸…

  • 8

    日本のコロナ療養が羨ましい!無料で大量の食料支援…

  • 9

    早老症のユーチューバーが15歳で死去

  • 10

    『ドライブ・マイ・カー 』がアメリカの映画賞を総な…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メンバーシップ登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら
World Voice

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中

STORIES ARCHIVE

  • 2022年1月
  • 2021年12月
  • 2021年11月
  • 2021年10月
  • 2021年9月
  • 2021年8月