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アジアンドキュメンタリーズ

自由と平和を求めて抗う「女神」たち 今注目すべきアジアの女性を見つめる

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2020年9月17日(木)11時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ 広告制作チーム

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奮闘するヨルダン初の女性配管工たち

しなやかに、したたかに生きる アラブの女性たち

ヨルダンで、漏水の修理や貯水タンクの洗浄の他、水の扱い方を主婦に教える女性の配管工たちがいる。ドキュメンタリー映画『水漏れとはサヨナラ!』(2019年製作・日本初公開・90分)は、変化を起こそうと立ち上がった彼女たちの奮闘を記録した作品だ。

そもそも配管工は男の仕事とされるヨルダンでは、女性配管工の存在自体が驚きだ。彼女たちは、ヨルダン初の女性配管工としてNGOを設立し、女性向けの人材育成も行っている。メンバーの一人は夫を亡くした後、3人の子どもを養うため、女性配管工になることを決意したという。

女性の自立のために配管工に着眼した点が面白いのはアラブ社会独特の事情がある。男女が密室に2人きりでいることが違法なのだ。家にいる女性のもとに男性配管工が来ても、家には上げられない。しかし、女性配管工がいれば万事解決する。配管工を呼ぶために夫を帰宅させるのではなく、女性だけで問題を解決できるのだ。ヨルダンの労働人口の女性の割合は約25%だが、女性配管工のニーズは今後ますます高まっていくだろう。社会のニーズに合わせて女性が活躍していけば、規範や古い常識も上手く突破していくことができる。しなやかに、したたかに生きるアラブの女性たちの挑戦は、まだ始まったばかりだ。


『水漏れとはサヨナラ!』予告編

 
 

驚くべき反骨精神、その強さに勇気をもらおう

ドキュメンタリー映画の醍醐味は、人間が人間をみつめるということ。3作品に登場する女性たちは、驚くべき反骨精神で信念を貫き、それぞれの社会で生きている。彼女たちが苦悩しながら、ときにあっけらかんと現実に向きあえるのは希望があるからだ。人間は、希望があるから闘えるのだとあらためて気づかされる。映画を通して「抗う女性たち」に勇気をもらおう。

 


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satoru_banno.jpg伴野 智 株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者。2018年8月に動画配信サービスを立ち上げて以来、ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、独自の視点でアジアの社会問題に鋭く斬りこむ作品を日本に配信。ドキュメンタリー作家としては、ギャラクシー賞、映文連アワードグランプリなどの受賞実績がある。

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