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医療社会

データを活用して、医薬品産業の生産性向上に貢献する
エンサイス

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2019年3月28日(木)15時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ広告制作チーム

顧客企業から見たエンサイス導入のメリット

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武田薬品工業株式会社 ジャパンファーマビジネスユニット カスタマーインサイト部長・藤垣元明氏

──ここからは、武田薬品工業株式会社の藤垣部長にもお話をうかがっていきたいと思います。まず、武田薬品がエンサイスのサービスを利用することに至った経緯から教えていただけますか。

藤垣元明氏(以下、藤垣) 私が初めてエンサイスという会社を知ったのは4、5年前になります。日本のほとんどの医薬品卸と連携して、どこでどういう薬が使われているかなどのデータを提供できるようになったという話を聞いて驚いた記憶が残っています。それまで同様のデータは別の会社が供給していました。その環境の中で新たにこのような形で多くの会社と連携してデータを供給するというので、よくここまでのものを作られたと感銘を受けました。

──2年ほどエンサイスのサービスを利用してきて、どんなことを感じているのかをうかがえますか。

藤垣 自社の製品について、また他社の製品についても、一定地域の医療機関や薬局のどこにどれくらい納入されているのかという、極めて基本的な情報を正確に把握するための基礎データとして日常的に使っています。それまで使っていたサービスよりも市場カバレッジが向上し、データの信頼度についても満足していると聞いています。弊社もさまざまな医療機関を医薬情報担当者(MR)が訪問した際に、どんな患者さんが何人くらいいらっしゃるかといった情報を集め適切な情報提供活動に生かそうと努めていますが、そうした情報と照らしてもエンサイスからのデータが正確であることが確認できてありがたいですね。

──これまでに使ってきたなかで、活用の幅を広げていったという部分はあるのでしょうか?

藤垣 データそのものというよりは、それを使ってどういう付加価値を生むかという点で広げています。異なるソースのデータ同士をいろいろな切り口で組み合わせることで、今まで見えていなかったものが見えるようになり、質が高まります。弊社の中でもそういった分析を推進しています。エンサイスからのデータを受け取って社内で組み合わせ、その分析結果をふまえてアクションを起こすとそれに応じて結果が変わり、それが可視化される。そうして得たデータをまた分析して、といった具合に分析とアクションを繰り返すことで、データを使ってどう意思決定につなげるか、どう活用して付加価値を高めるかということを実践しています。

持続可能な医療社会に向けて

──なるほど、武田薬品のこれまでの利用事例をうかがったところで、今後のエンサイスについて、木村社長にうかがえればと思います。

木村 意思決定をする上で、あるいはPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルの一部分としてお使いいただいているのですが、これからは分析の蓄積からモデルを作り、分析をオートメーション化する、それをツールという形で提供することが必要です。データだけだと単なる数字の羅列ですが、データの分析を可視化していく事が極めて重要なのです。

薬に関わるのは、やはり一義的には医師ですけれども、患者さん、医療費を負担している国民健康保険や企業の健保ですとか、関わる各方面の人たちにとっても、社会保障の生産性を上げていかなければいけないし、そのためには無駄な活動を減らしていかなければいけない。生産性を上げる必要があるのは一緒なのです。より効率的、効果的にできるようになる方法をオートメーション化でいかに可視化するかという形で将来お役に立ちたいと思っています。

藤垣 データの使い方というのは何通りもありまして、本部の営業戦略やマーケティングが何が起きているのかを考えるためには、基本的にカスタマイズした深い分析を行います。でもそうやって形が見えてきて毎回継続していくうちに、行動と結果の分析はある程度自動的に出てくるようになるといいし、それがシステムで実現するといいなと思います。もう一つは、営業の第一線で日常発生するデータをMRに全部分析させるわけにいかないので、簡単な操作で新しいデータもすぐ見えるような、極力人手をかけずに自動化される仕組みがあると、それがまた付加価値につながっていくでしょう。

木村 おっしゃるように、深掘りするデータを複数組み合わせて戦略を立てたり結果の効果検証をするといった本社向けの可視化がある一方で、最新のデータを手間暇かけず自動的に分析する現場向けの可視化もあります。エンサイスが提供する5種類のツールにはそれぞれ特徴がありますが、今後はバージョンアップを重ねて、他のツールからのデータを取り込めるようにするなど連携性を高め、多様なニーズに応えられるようサービスの向上に努めます。

藤垣 昨今は医療費がどんどん上がってきていて、その費用の中で医療が行われていますが、医薬品を患者さんにより適切に届けるには無駄なコストを社会全体で削減した方がいいわけで、しかも医療というのはある種、公共財的な意味合いが高まってきていると思います。日本のほとんどの医薬品卸をまとめて、データ活用の基盤を作ったのがエンサイスだと評価していますが、将来は多くの製薬会社がある意味共通で使えるような――もちろん各社の競合もありますが、それとはまた別のフィールドで――「プラットフォーム+α」のサービスのようなものを新たに作っていただけるとありがたいなと、そんなふうにも期待しています。

木村 藤垣さんがおっしゃったように医療は公的側面が非常に強く、エンサイスは医薬品卸の会社であるという、欧米にもないユニークな立場にあります。一方で外の世界は第4次産業革命の真っただ中にあり、便利な生産性を上げるソリューションが次々に登場して、それをご紹介できるルートは企業向けのプラットフォームとしてあります。ですが、医療社会の生産性を上げる効果があるというものであれば、このプラットフォームを使って、競争するところは競争していただき、日本という視野で協力するべきところは協力していく。そこにエンサイスが黒子としてお手伝いできればというのが目標であり、おっしゃっていた「プラットフォーム+α」の姿にいかに早く持っていけるかが我々の使命だと思っています。

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「価値のある医薬品を患者さんにより適切に届けるには、社会全体で取り組んだ方がいい」と語る藤垣元明氏と木村仁氏

◇ ◇ ◇

患者、病院、薬局といった「医療の現場」と製薬会社の間をつないでいるのが医薬品卸であり、医薬品産業をデータプラットフォームで支えているのがエンサイス株式会社だ。今回はエンサイスの木村社長に事業概要を説明していただいたことに加え、武田薬品工業の藤垣部長からサービス利用者の視点で評価と期待を語っていただいたことで、医薬品産業でエンサイスが担っている役割と、持続可能な医療社会の実現に向けたミッションが立体的に見えてきた。

Text:高森郁哉
Photo:遠藤宏

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