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トランプ暴露本『炎と怒り』が政権崩壊を引き起こす可能性
■愛されない男
トランプが自分以外で地球上の誰よりも愛しているのは長女のイバンカ──以前からよく言われてきた話だ。イバンカが幼い頃、トランプは大事な商談を中断してまで、電話で娘の声を聞きたがった。
この本には、トランプの世界的に有名な髪形をイバンカが友人の前でからかう印象的なエピソードがある。ドームのような頭にアクロバティックにくっつけた髪をヘアカラー用スプレーで染めていると、イバンカは言った。しかもトランプは集中力が続かないので、色が定着する前に動いてしまい、あのユニークな髪の色になるのだそうだ。
ほかの高官たちのトランプ評は、娘よりもはるかに手厳しい。「(高官たちは)競うようにしてトランプをコケにし始めた。レックス・ティラーソン(国務長官)は彼をばかと呼び、ゲーリー・コーンは愚か者と呼んだ。H・R・マクマスター(国家安全保障担当補佐官)は、救いようのないまぬけと呼んだ。そして、スティーブ・バノンは、正気を失っていると評した」と、ウルフは記している。
【参考記事】トランプ暴露本の著者は「フェイク」ジャーナリストなのか?
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