Picture Power

【写真特集】オランダに迫る海面上昇のタイムリミット

WATERLAND

Photographs by KADIR VAN LOHUIZEN

2020年12月12日(土)15時40分

ppholand0602.jpg

6、全長約8キロに及ぶ水門「オースタースヘルデケリンク」は、デルタ計画の一部として建造された。動植物の生態系を守るため開閉式となっているが、いずれ開放できなくなる可能性が懸念されている


ppholand0702.jpg

7、アムステルダムに次ぐ国内第2の都市ロッテルダムは、運河で北海とつながることで世界屈指の貿易港として発展した。マースラントケリンクが閉ざされれば、都市の経済にも大きな損害が及ぶ


ppholand0802.jpg

8、ベルギーの都市アントワープに続く西スヘルデ川の河口部。この水路はデルタ計画の完成後も唯一塞がれないままで残されているため、高潮や海面上昇には脆弱な土地となっている


ppholand09.jpg

9、締切大堤防は長年にわたり、ワッデン海側の土地を高潮から守ってきた。しかし、海水面の上昇への対応としてかさ上げや基礎部分の強化が必要になり、昨年から大規模な補修作業が進められている


ppholand10.jpg

10、テルスヘリング島西部の港。この場所は全国規模の治水対策の外側にあるため、高波や海水面の上昇への対策が求められている。ただ費用の分担に関して、地方と国との間で結論はまだ出ていない

Photographs by Kadir van Lohuizen-Noor

【撮影】カディル・ファン・ロホイゼン
1963年オランダ生まれ。1988年からフォトジャーナリストとして世界の第一線で活躍し続け、紛争や気候変動、環境問題をグローバルな視点から解き明かす作品で知られる。著作に欧米、アフリカのダイヤモンド産業の光と闇を記録した『Diamond Matters, the diamond industry』、アメリカ大陸15カ国の移民を追った写真集『Via PanAm』など

<本誌2020年9月29日号掲載>

20240423issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年4月23日号(4月16日発売)は「老人極貧社会 韓国」特集。老人貧困率は先進国最悪。過酷バイトに食料配給……繫栄から取り残され困窮する高齢者は日本の未来の姿

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

G7外相、イスラエルとイランの対立拡大回避に努力=

ワールド

G7外相、ロシア凍結資産活用へ検討継続 ウクライナ

ビジネス

日銀4月会合、物価見通し引き上げへ 政策金利は据え

ワールド

アラスカでの石油・ガス開発、バイデン政権が制限 地
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 10

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story