コラム
私的映画論 森達也
私的映画論 森達也

『オッペンハイマー』は原爆投下と共産主義嫌悪というアメリカの2つのタブーを侵犯し、映画的野心に満ちている

<クリストファー・ノーラン監督の話題作は映像と音の質量がすさまじく、僕は180分間圧倒され続けた> アメリカで同日公開された『バービー』と原

2024.04.06
私的映画論 森達也

冤罪死刑を追ったドキュメンタリー映画『正義の行方』の続編を切望する理由

<小学生女児2人が殺害され、犯人とされた久間三千年の死刑が08年に執行された飯塚事件。冤罪の疑いが濃厚なこの事件のさまざまな関係者に取材した

2024.03.19
私的映画論 森達也

ゾンビ映画の父ジョージ・A・ロメロは「ホラーで社会風刺」にも成功した

<よく見ればそもそも設定に無理があるのに、今も量産されているゾンビ映画。その嚆矢となる作品を生んだロメロ監督はなぜすごかったのか> ネットフ

2024.02.28
私的映画論 森達也

原作者とモメる完璧主義者キューブリックの『シャイニング』は異質の怖さ

<監督から脚本、撮影、美術、編集、音楽まで全て支配しようとするキューブリックは、『シャイニング』原作のスティーブン・キングとも大いにもめた>

2024.02.17
私的映画論 森達也

シルベスター・スタローンの不器用さが『ロッキー』を完璧にした

<映画の筋書きだけでなく、メイキングもサクセスストーリーなのが『ロッキー』。最初に観てからもう40年近くたつのに、今もずっしり心に残り続けて

2024.02.03
私的映画論 森達也

アラン・パーカー監督『バーディ』の強烈なラストシーンが僕たちを救う

<好きな監督として名前を挙げるのに、絶対外せないのがアラン・パーカー。大学時代に観た『バーディ』は「すごい映画だ」と笑うしかなかった> 好き

2024.01.27
私的映画論 森達也

これをどう撮影した? 『ビヨンド・ユートピア 脱北』の映像のすごさと人々の涙、そして希望

<国とは何かを考えさせられるこのドキュメンタリー映画は、観るのもつらい。同時に、かつて平壌を訪れたときに市場で会った人々の笑い声を思い出した

2023.12.19
私的映画論 森達也

『フロント・ページ』はドタバタコメディーだけど大事なテーマが詰まっている

<新劇の俳優養成所に通っていた70年代、名画座で観たビリー・ワイルダー監督のコメディーが教えてくれたこと> 大学時代に映研に所属して8㍉映画

2023.12.07
私的映画論 森達也

北海道警の安倍ヤジ排除問題を追う『ヤジと民主主義』が見せたメディアの矜持

<2019年7月15日、札幌で演説する安倍晋三首相(当時)にヤジを飛ばした男性が拘束された事件のその後を追った12月9日公開のドキュメンタリ

2023.11.28
私的映画論 森達也

続編(とキャメロン監督)はダメでも、僕は『アバター』が好き

<数年前まで、「一番好きな映画は?」と質問されたときにほぼ必ず名前を挙げていたのがこの作品だ。昨年公開された続編にはがっかりしたけれど...

2023.11.21
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地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

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