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OPEC、22年の石油市場は堅調と予想 利上げも需要阻害せず
石油輸出国機構(OPEC)は18日に発表した月報で、2022年世界の石油需要は力強い伸びを示すとの見通しを示した。2020年4月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[ロンドン 18日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は18日に発表した月報で、2022年世界の石油需要は力強い伸びを示すとの見通しを示した。新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大や米などの利上げ予想はあるもののの、原油市場は年を通じて堅調に推移するとした。
22年の需要の伸び見通しは日量415万バレルとし、前月から据え置いた。世界の消費量が第3・四半期に日量1億バレルを突破するとの見通しも据え置いた。
月報は「上半期にはオミクロン株感染拡大の影響が出る可能性があるものの、それは一段のロックダウン(都市封鎖)の有無や入院患者数の増加が労働力不足に及ぼす影響次第だ。それでも経済成長予測は引き続き堅調だ」と指摘している。
また、22年は複数の中銀がインフレ対応のため利上げを行うとみられることに関連し、石油需要に対するリスクと見る向きもあるが、その可能性は低いとの見解を示した。米国の利上げが予想される第2・四半期は北半球ではドライビングシーズンに当たり、燃油需要が高まるとしている。
月報では「金融政策は世界経済の潜在成長モメンタムの妨げにはならず、むしろ経済の過熱を防ぎ再調整する役割を果たす。年を通じて市場は安定的に推移し続ける見込みだ」としている。
22年の石油使用量は、需要増によりパンデミック(世界的な大流行)前を上回る見通し。19年の使用量は日量1億バレル超だった。