ニュース速報

ワールド

ジョンソン英首相、封鎖下の官邸パーティーを事前に承知=元側近

2022年01月18日(火)07時09分

1月17日、ジョンソン英首相(写真)の側近だったドミニク・カミングス元上級顧問は、新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)下に首相官邸で開かれたパーティーについてジョンソン氏が事前に知っていたと明かし、首相が議会で偽証したとの見方を示した。英議会で12日撮影。提供写真(2022年 ロイター)

[ロンドン 17日 ロイター] - ジョンソン英首相の側近だったドミニク・カミングス元上級顧問は17日、新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)下に首相官邸で開かれたパーティーについてジョンソン氏が事前に知っていたと明かし、首相が議会で偽証したとの見方を示した。

英メディアは、コロナ規制で人々が集まりを制限されていた2020年5月から21年4月にかけて、首相官邸や他の政府機関などで少なくとも11回の集まりがあったと報じており、現在内部調査が行われている。

ジョンソン氏は先週、20年5月20日に首相官邸の庭で開かれた酒を持ち寄るパーティーに参加したことを認め、議会で謝罪したが、仕事のイベントだと思っていたと釈明した。

20年11月に辞任したカミングス氏はツイッターへの投稿で、ジョンソン氏がパーティー開催に事前に同意したと指摘。「私だけでなく、当時この件について話し合った他の人々も宣誓した上でそう証言するだろう」と述べた。

英放送局ITVは先週、首相の個人秘書官であるマーティン・レイノルズ氏が同イベントの招待メールを100人以上のスタッフに送り、酒を持ち寄るよう呼び掛けたと報じた。

カミングス氏によると、少なくとも2人がレイノルズ氏に招待を取り消すよう求めた後、レイノルズ氏がジョンソン首相に確認したところ、首相は予定通り実施することに同意したという。

ジョンソン氏の報道官はこれに先立ち17日、「首相が(パーティーについて)事前に知らされていた、もしくは警告されていたというのは事実ではない」と述べている。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中