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トルコ、ボラティリティーの抑制必要=中銀議事要旨
1月23日、トルコの中央銀行は、先週開催した金融政策決定会合の議事要旨を公表した。写真はアンカラで2015年4月撮影(2020年 ロイター/Umit Bektas)
[イスタンブール 23日 ロイター] - トルコの中央銀行は23日、先週開催した金融政策決定会合の議事要旨を公表した。会合では、景気回復を維持するためには、トルコの金融政策当局者は金融のボラティリティーを抑制し、予見可能な財政政策を実行する必要があるとの見方が示された。また、中銀の政策については、ディスインフレが一段と進むかどうか次第と指摘した。
議事要旨によると、中銀の政策委員は、インフレ期待は改善が続き、年末までに8.2%としている中銀の見通しにおおむね一致していると考えている。
トルコ中銀は、通貨リラの安定化とインフレ率低下を背景に、昨年7月以降、政策金利を24%から11.25%に引き下げている。
議事要旨は「インフレと成長のトレードオフを最小限にするためには、マクロ金融政策で金融のボラティリティーを抑制するとともに、財政政策の予見可能性を引き続き強化することが不可欠」と指摘した。
トルコ経済は、2018年のリラ危機を受けて一時的にリセッション(景気後退)に陥ったが、その後回復。政府は今年の成長率が5%に加速すると予想している。