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原油先物は横ばい、サウジが市場で「責任ある役割」果たすと表明

2018年10月23日(火)12時58分

 10月23日、アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。イラン産原油取引を巡る米国の制裁発動を来月に控え、警戒感が漂う中、サウジアラビアがエネルギー市場で「責任のある役割」を果たすと表明した。写真はサウジの旗。ドーハで2005年12月撮影(2018年 ロイター/Jamal Saidi)

[シンガポール 23日 ロイター] - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。イラン産原油取引を巡る米国の制裁発動を来月に控え、警戒感が漂う中、サウジアラビアがエネルギー市場で「責任のある役割」を果たすと表明した。

0120GMT(日本時間午前10時20分)時点で、北海ブレント先物は0.04ドル高の1バレル=79.87ドル。

米WTI原油先物は0.05ドル高の1バレル=69.41ドル。

米国の制裁は11月4日に発動される予定。米政府はイランからの原油輸入を削減するよう各国の政府や企業に求めている。

サウジのファリハ・エネルギー相は22日、西側の石油消費国に対し、1973年のような石油禁輸措置を取る意向はないとし、原油は政治とは別物との考えを示した。

サウジを巡っては反体制記者ジャマル・カショギ氏の殺害で制裁が科された場合、報復として原油供給を削減する可能性が懸念されてきた。

JPモルガン・チェースは顧客向けノートで「イラン産原油への制裁とカショギ氏の件は地政学が原油市場に及ぼす影響の明白な例だ。これらはおおむね均衡している市場で、原油価格とボラティリティーに影響を与える見込みだ」と指摘した。

*写真を差し替えました。

ロイター
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