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トランプ大統領の一部の発言、米EU通商協議に有益でない=欧州委員
10月16日、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当、写真)は、米国との通商協議の進展に努める中で、トランプ米大統領の一部の発言は有益ではないとの見解を示した。ジュネーブで6月撮影(2018年 ロイター/DENIS BALIBOUSE)
[ベルリン 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は16日、米国との通商協議の進展に努める中で、トランプ米大統領の一部の発言は有益ではないとの見解を示した。
また、米政府がEU車に関税を課すなら、EUも対応せざるを得なくなると述べた。
独公共ラジオ、ドイチュラントフンクの質問に答えた。
EUは米国との関税合戦の回避を望んでいる。
委員は、両サイドが規制に関する協力方法などについて話し合っている段階で、協議はまだ初期段階にすぎないと強調した。
『EUが米国を利用している』とするトランプ大統領の発言については、「われわれは双方にとってどんな貿易合意が最も有益かに関する話し合いを始めたばかりだ。そうした言い回しは有益ではない」と指摘した。
その上で、「もし米国がEUに25%の自動車関税を発動すると圧力を加えたら、立ち尽くして眺めているだけではいられない。対応せざるを得ないだろう。そうした事態が起きないよう望んでいる」と述べた。
委員は合意期限についてはコメントを控えた。