ニュース速報

ワールド

インタビュー:イタリア北部同盟、EU離脱目指す可能性=党幹部

2018年02月14日(水)15時04分

 2月14日、3月4日のイタリア総選挙で勝利が予想されている中道右派連合の一角を占める北部同盟は、欧州連合(EU)が財政や移民を巡る政策で交渉に応じない場合、イタリアのEU離脱を目指す可能性がある。党の経済政策責任者を務めるクラウディオ・ボルジ氏がインタビューで述べた。写真は北部同盟のマッテオ・サルビーニ書記長。ローマで1月撮影(2018年 ロイター/Remo Casilli)

[ローマ 13日 ロイター] - 3月4日のイタリア総選挙で勝利が予想されている中道右派連合の一角を占める北部同盟は、欧州連合(EU)が財政や移民を巡る政策で交渉に応じない場合、イタリアのEU離脱を目指す可能性がある。党の経済政策責任者を務めるクラウディオ・ボルジ氏がインタビューで述べた。

世論調査では、ベルルスコーニ元首相のフォルツァ・イタリアと北部同盟、イタリアの同胞で構成する中道右派連合がリードしている。

同連合はEU予算への拠出削減や欧州の条約見直しのほか、EU法にイタリアの憲法を優先させることなどを掲げている。

ボルジ氏は、新政権誕生後2年以内に進展がみられなければ、北部同盟は「英国のように離脱条項を発動する可能性を排除しない」と述べた。

同氏によると、フォルツァ・イタリアはEU予算への拠出削減または停止など、北部同盟より穏健なアプローチを支持している。

北部同盟とフォルツァ・イタリアは、得票数の多い党が首相を指名し、政策についてより大きな発言権を得ることで合意している。

選挙法改正を受けて選挙の行方は非常に不透明となっているが、世論調査ではフォルツァ・イタリアの支持率が北部同盟を1─6%ポイント上回っている。

北部同盟のサルビーニ書記長は、長引くイタリアの景気低迷の原因がユーロにあると主張しており、ユーロ圏にとどまるべきとするベルルスコーニ氏と立場が異なる。

ボルジ氏も「北部同盟はユーロに対して『ノー』というのが基本的な立場だ。ユーロのないEUなら支持するかもしれない」と語った。

同氏によると、中道右派連合は2年あればEUの反応を見極めることができるとの見方で一致したが、2年を待たずにEU予算への拠出を減らす可能性もあるという。

ボルジ氏は、中道右派連合内でせめぎ合いがあることを認め、北部同盟として政策を主張して行くとした上で、有権者の選択は尊重すると言明。「選挙でフォルツァ・イタリアが票を多数集め、北部同盟は多くの支持を得られなかった場合、結果を無視することはできない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

MAGAZINE

特集:日本人が知らない自動運転の現在地

2019-2・19号(2/12発売)

都市と暮らしと経済を根本から変えるテクノロジー 自律走行車の完成が間近まで迫っている

人気ランキング

  • 1

    ブラック・ユーモアを忘れた日本は付き合いにくい

  • 2

    習近平が仕掛ける「清朝」歴史戦争

  • 3

    貧困家庭の女子が人生を見限る「自己選抜」......「大学には行かれない」「子どもは欲しくない」

  • 4

    【動画】子犬の「返品」を断られて激高し、殺してし…

  • 5

    『ボヘミアン・ラプソディ』を陰で支えた、クイーン…

  • 6

    「制服」少女たちが受ける不快すぎる性的嫌がらせ

  • 7

    ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令

  • 8

    口に入れたおしゃぶりをテープで固定された赤ちゃん

  • 9

    小学校がHIV感染児童14人を強制退学 インドネシア、…

  • 10

    13.48秒――世界最速の7歳児か 「ネクスト・ボルト」…

  • 1

    13.48秒――世界最速の7歳児か 「ネクスト・ボルト」驚異の運動神経をNFL選手も絶賛

  • 2

    ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令

  • 3

    【動画】子犬の「返品」を断られて激高し、殺してしまった女性にネットが炎上

  • 4

    『ボヘミアン・ラプソディ』を陰で支えた、クイーン…

  • 5

    シロクマに包囲され逃げられないロシア観測隊、番犬…

  • 6

    「制服」少女たちが受ける不快すぎる性的嫌がらせ

  • 7

    地球温暖化で鳥類「血の抗争」が始まった──敵を殺し…

  • 8

    炎上はボヘミアン・ラプソディからダンボまで 韓国…

  • 9

    アリアナのタトゥー炎上と日本人の「不寛容」

  • 10

    南極の氷河の下に巨大な空洞が発見される

  • 1

    13.48秒――世界最速の7歳児か 「ネクスト・ボルト」驚異の運動神経をNFL選手も絶賛

  • 2

    ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令

  • 3

    【動画】子犬の「返品」を断られて激高し、殺してしまった女性にネットが炎上

  • 4

    インドネシアの老呪術師が少女を15年間監禁 性的虐…

  • 5

    小説『ロリータ』のモデルとなった、実在した少女の…

  • 6

    『ボヘミアン・ラプソディ』を陰で支えた、クイーン…

  • 7

    エロチックなR&Bの女神が降臨 ドーン・リチャードの…

  • 8

    口に入れたおしゃぶりをテープで固定された赤ちゃん

  • 9

    恋人たちのハグ厳禁! インドネシア・アチェ州、公…

  • 10

    シロクマに包囲され逃げられないロシア観測隊、番犬…

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
「ニューズウィーク日本版」編集記者を募集
デジタル/プリントメディア広告営業部員を募集
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!