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独ZEW景気期待指数、1月は51.7に急上昇 コロナ感染減見込む
独欧州経済センター(ZEW)が18日発表した1月の景気期待指数は51.7と、前月の29.9から急上昇し、予想を上回った。ベルリンのブランデンブルク門、2016年撮影。(2022年 ロイター/Fabrizio Bensch/File Photo)
[ベルリン 18日 ロイター] - 独欧州経済センター(ZEW)が18日発表した1月の景気期待指数は51.7と、前月の29.9から急上昇し、6カ月ぶり高水準を付けた。市場予想も上回った。
新型コロナウイルスの感染が初夏までに減少し、今後半年で景気が上向くとの期待が背景。
ロイターがまとめた市場予想は32.0だった。
ZEWのワムバッハ所長は「年初は経済見通しが大幅に改善した。金融市場の専門家の過半数は、今後6カ月で経済成長が加速すると見込んでいる」と表明。
「昨年第4・四半期以降の景気低迷期はすぐに克服できるだろう。初夏までに新型コロナの感染が大幅に減少するとの見方が大きな理由だ」と述べた。
1月の現況指数はマイナス10.2で、前月のマイナス7.4から低下。市場予想はマイナス8.5だった。
VP銀行のエコノミスト、トーマス・ジッツェル氏は、独経済が上向くと期待される理由はあると指摘。「再び十分な量の原材料や物資が入手できるようになり、コロナ感染拡大が収まれば、独経済は力強く持ち直すだろう」との見通しを示した。
一方、有力経済団体のドイツ産業連盟(BDI)は先週、オミクロン株の感染拡大が先行きを不透明にしているとし、最大の貿易相手国である中国経済が「ゼロコロナ」に向けたロックダウン(都市封鎖)により再びまひした場合のリスクを警告していた。