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NY市場サマリー(22日)S&P・ナスダック下落、ドル下げ幅縮小

2021年10月23日(土)06時39分

[22日 ロイター] -

<為替> ドルが下げ幅を縮小した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がFRBはテーパリング(量的緩和の縮小)を近く開始すべきだが、まだ利上げすべきではないと述べたことを受けた。

パウエル議長は「供給上の制約とインフレ高進は従来の想定よりも長く続く可能性が高く、来年も継続するだろう。賃金への圧力についても同様だ」とし、「テーパリングの時期だと思うが利上げのタイミングではない」と述べた。

先週は、インフレ率が予想より長期的に高止まりするとの見方から早期利上げ観測が台頭したことで、ドル指数は約1年ぶり高値に上昇。その後、利食い売りが出ていた。

この日発表の米経済指標では、IHSマークイットの10月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が57.3と、前月の55から上昇した。

主要6通貨に対するドル指数は0.10%安の93.64。先週は94.56と、約1年ぶり高値を付けていた。

ユーロは0.09%高の1.1636ドル。ドルは対円で0.50%安の113.42円。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.98%安の6万0367ドル。ビットコイン先物ETF(上場投資信託)の取引が米国で始まったことを受けた需要増を反映し、20日には6万7017ドルと、過去最高値を付けていた。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 長期債利回りが低下した。ただ、オーバーナイトでは1.7%を超えたほか、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)が上昇するなどインフレ懸念は高まっている。

10年債利回りは1.6ベーシスポイント(bp)低下の1.659%。オーバーナイトでは一時1.7064%と5カ月ぶりの高水準を付けた。

物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で、期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は5年物が取引序盤に3%を突破。終盤は2.913%と伸び悩んだものの、前日の2.894%から上昇した。10年物は2.647%だった。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日、FRBはテーパリング(量的緩和の縮小)を近く開始すべきだが、雇用が過度な低水準になおどとまっているほか、来年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によるインフレ圧力が弱まり、高インフレが緩和される可能性があるため、まだ利上げすべきではないと述べた。

30年債利回りは3.6bp低下の2.092%。

一方、2年債利回りは3.2bp上昇の0.468%。10年債との利回り差は118.9bpとなった。リフィニティブによると7月19日以降で最も狭い水準という。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種とナスダック総合が下落した。スナップやインテルの失望的な決算が通信サービス株や情報技術株を圧迫した。また、テーパリング(量的緩和の縮小)に関するパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、投資家が慎重姿勢を強めた。

FRBのパウエル議長は22日、FRBはテーパリングを近く開始すべきだと述べた。ただ、雇用が過度な低水準になおどとまっているほか、来年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によるインフレ圧力が弱まり、高インフレが緩和される可能性があるため、まだ利上げすべきではないとした。

スナップは25%超下落。21日発表した第3・四半期決算は売上高が市場予想を下回った。米アップルによるプライバシー規約変更によって、デジタル広告の的を絞ったり、広告の有効性を図る能力が制限されたことが響いた。

これを受け、広告収入に大きく依存している他の通信サービス株が売られた。フェイスブックとツイッターはともに約5%安。S&P通信サービスはセクター別で下落率が最大となった。

インテルは約12%下げた。21日に発表した第3・四半期決算は、売上高が市場予想を下回った。

S&P500とナスダックはこの日下落したものの、週間では主要3株価指数がいずれも3週連続で上昇した。3週連続の上昇は7月上旬以来で初めて。週間上昇率はS&Pが1.6%、ダウが1.1%、ナスダックが1.3%だった。

S&Pセクター別では、一般消費財が下落。アマゾン・ドットコムの下げが重しとなった。インテルの下げを受け情報技術も値下がりした。

半面、金融は上昇。第3・四半期決算が4四半期連続で利益が市場予想を上回った米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)が5.4%高となった。

アナリストはS&P500採用銘柄の第3・四半期決算に対する期待を高めている。リフィティブによると、増益率予想は週初の31.9%から34.8%に上昇した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、インフレ長期化への懸念を背景に買われ、反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比14.40ドル(0.81%)高の1オンス=1796.30ドル。 

世界的なエネルギー価格の高騰を受けて強まっているインフレ懸念や、サプライチェーン(供給網)の混乱による景気への影響を警戒し、安全資産としての金の買いが活発化。相場は午前に一時1815.50ドルと約1カ月半ぶりの高値を付けた。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演での発言が報じられると、相場は大きく上げ幅を縮小。パウエル氏は、供給上の制約とインフレ高進は従来の想定よりも長く続く可能性が高いとしながらも、テーパリングを近く開始すべきだとの見解を強調した。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、対ユーロでのドル安などを背景に買われ、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.26ドル(1.53%)高の1バレル=83.76ドルだった。1月物は1.14ドル高の82.50ドルとなった。

外国為替市場では、対ユーロでドルが下落。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、原油が買われた。さらに米株高を背景に投資家のリスク回避姿勢が後退。同じリスク資産とされる原油にも買いが入った。中国や欧州、インドで石炭や天然ガス不足となる中、石油への切り替えが進むのではないかとの観測も依然として石油の支援材料。

ただ、米海洋大気局(NOAA)は前日、米南部と大半の東部地域で今冬の気温が平年よりも高くなるとの予報を発表した。また、パウエルFRB議長の「テーパリングをする時だ」などという発言を受けて、米原油の上値が重くなる場面もあった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 113.46/113.49

始値 113.8

高値 113.91

安値 113.42

ユーロ/ドル NY終値 1.1647/1.1651

始値 1.1635

高値 1.1655

安値 1.1623

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 98*13.50 2.0712%

前営業日終値 97*06.00 2.1280%

10年債(指標銘柄) 17時05分 96*16.00 1.6377%

前営業日終値 96*05.25 1.6750%

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*14.25 1.2006%

前営業日終値 98*12.25 1.2130%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.13 0.4595%

前営業日終値 99*20.50 0.4360%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 35677.02 +73.94 +0.21

前営業日終値 35603.08

ナスダック総合 15090.20 -125.50 -0.82

前営業日終値 15215.70

S&P総合500種 4544.90 -4.88 -0.11

前営業日終値 4549.78

COMEX金 12月限 1796.3 +14.4

前営業日終値 1781.9

COMEX銀 12月限 2444.9 +27.9

前営業日終値 2417.0

北海ブレント 12月限 85.53 +0.92

前営業日終値 84.61

米WTI先物 12月限 83.76 +1.26

前営業日終値 82.50

CRB商品指数 237.6778 +1.0806

前営業日終値 236.5972

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