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米ミシガン大消費者信頼感、9月は小幅上昇 予想は下回る
米ミシガン大学が発表した9月の消費者信頼感指数(速報値)は71.0と、2011年12月以来の低水準だった8月の70.3から小幅上昇した。写真は5月20日、ニューヨークの百貨店メーシーズで撮影(2021年 ロイター/Eduardo Munoz)
[17日 ロイター] - 米ミシガン大学が17日発表した9月の消費者信頼感指数(速報値)は71.0となり、2011年12月以来の低水準だった8月の70.3から小幅に上昇した。市場予想は72.0だった。インフレ率が高止まりする中で、消費者が引き続き景気の先行きに厳しい見方をしていることが示された。
現況指数は77.1となり、8月の78.5から低下した。期待指数は67.1と、13年以来の低水準だった8月の65.1から上がった。
ミシガン大学の調査部門ディレクター、リチャード・カーティン氏は「8月の急激な消費者信頼感の低下は9月初旬で終わった。だが、9月が小幅な上昇にとどまったことは、消費者が経済の先行きについてこの10年超で最も好ましくない見通しを持っていることを示している」とコメントした。
消費者のインフレ見通しは高止まりしたが、主な経済指標が数年間で最も高い水準を示していた今夏のようにさらなる高進を見込まなくなったことも示された。
期待インフレ率は1年先が4.7%となり、08年以来の高水準。8月の4.6%からやや上昇した。一方、5年先は2.9%となり、8月から横ばいだった。