ニュース速報

ビジネス

世界の中小企業、3分の1が新型コロナで5月に人員削減=調査

2020年07月15日(水)18時35分

 世界の中小企業の3分の1が新型コロナウイルスの影響で5月に人員削減を余儀なくされたことが、米交流サイト大手フェイスブックなどの調査で15日明らかになった。 写真は13日、金融街シティー・オブ・ロンドンで撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)

[15日 ロイター] - 世界の中小企業の3分の1が新型コロナウイルスの影響で5月に人員削減を余儀なくされたことが米交流サイト大手フェイスブックなどの調査で15日明らかになった。

調査はフェイスブックが経済協力開発機構(OECD)、世界銀行と共同で5月28─31日に50カ国以上の3万人を超える中小企業経営者を対象におこなった。

それによると約26%が1月から5月の間に業務を休止した。

調査期間中も業務を行っていた企業のうち、3分の2近くは過去30日間の売り上げが前年同期比で減少した。また3分の1は人員を削減した。

調査結果をまとめた報告書は「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の世界的流行は公衆衛生上の緊急事態にとどまらず、経済危機でもあり、とりわけ中小企業に大きな打撃を与えている」と指摘した。

新型コロナの影響が特に大きいのが消費者に直結した業種で、旅行代理店の54%、ホテル経営・イベント運営事業者の47%が調査期間中に営業を停止した。

また女性が経営する企業のほうが業務を休止する傾向が強かった。これについて報告書は「女性が経営する会社は従業員がいない零細企業が多いだけでなく、ロックダウン(都市封鎖)の影響を最も受けやすい業界に集中している」と分析した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=ほぼ横ばい、経済指標や企業決算見極め

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米指標やFRB高官発言受け

ビジネス

ネットフリックス、第1四半期加入者が大幅増 売上高

ビジネス

USスチール買収計画の審査、通常通り実施へ=米NE
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 9

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 10

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中