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カナダ中銀、必要となれば追加刺激策の実施が可能=総裁
カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁(写真)は26日、同国経済が新型コロナウイルス流行の危機から回復するのに伴い、中銀は2%のインフレ目標を達成するために必要となれば一段の金融刺激策を実施できるとの見方を示した。3月5日、トロントで撮影(2020年 ロイター/Chris Helgren)
[オタワ 26日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁は26日、同国経済が新型コロナウイルス流行の危機から回復するのに伴い、中銀は2%のインフレ目標を達成するために必要となれば一段の金融刺激策を実施できるとの見方を示した。
中銀は新型コロナの感染拡大を受け、政策金利をこれまでに3回引き下げ、過去最低の0.25%にするとともに、金融市場の緊張を和らげるため大規模な債券買い入れプログラムを初めて導入した。
新型コロナ危機と原油価格の急落を受けて、同国の4月の消費者物価指数(CPI)は2009年以降で初めて前年比でマイナスとなった。
ポロズ総裁は議会上院の委員会で「インフレ率を目標に回帰させるには、景気を安定化させた上で国内総生産と雇用を潜在的水準に戻す必要があるとわれわれは承知している」と述べた。
「インフレ目標を達成するために一段の金融刺激策が必要となれば、中銀は刺激策を講じるために必要な手段を有している」とした。
この日は、来週退任するポロズ氏が総裁として公の場で発言する最後の機会となった。総裁はまた、中銀は金融市場の円滑な機能を支援するために導入したプログラムの規模を拡大する用意があると改めて表明した。