ニュース速報

ビジネス

コロナ対策の拡充可能、「今後数週で見極め」=アトランタ連銀総裁

2020年03月31日(火)05時58分

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は30日、家計や企業がつなぎ資金を確保できれば、新型コロナウイルスによる公衆衛生危機が終息した時点で米経済は速やかな持ち直しが期待できるという考えを示した。ワシントンのFRB本部で2018年8月撮影(2019年 ロイター/Chris Wattie)

[ワシントン 30日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は30日、米議会が可決した2兆ドル超の新型コロナウイルス経済対策を受け、今後の焦点は対策規模が適切なのか、それともさらに拡大する必要があるのかに移るとの見方を示した。

総裁は住宅関連のオンラインセミナーで、相対的な一時休業状態を少なくともあと1カ月続ける必要があるかもしれない中で米政府の経済対策が十分な規模を備えているかとの質問に対し、今後数週間で見定めると指摘。「経済の重要な部分を見過ごしているとしたら、その部分を支援する追加措置を検討することに非常に前向きだ。緊急事態であり、総力を挙げて取り掛からなければならない。乗り越えるために必要なことは可能な限り何でも行うべきだ」と述べた。

また「今回の危機は過去のいずれの危機とも大きく異なり、まず公衆衛生制度の課題がある」とした上で、「過去の事由とは異なり、新型コロナや公衆衛生の問題を克服することができれば、下押し圧力が継続していくとは考えにくい」と語った。

経済のファンダメンタルズについては「非常に良好」とし、「ファンダメンタルズを著しく、また恒久的に悪化させることなく今回の危機を乗り越えれば、経済が非常に急速に回復する可能性と希望が生まれる」とした。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米指標やFRB高官発言受け

ビジネス

ネットフリックス、第1四半期加入者が大幅増 売上高

ビジネス

米国株式市場=ほぼ横ばい、経済指標と企業決算に注目

ビジネス

USスチール買収計画の審査、通常通り実施へ=米NE
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 6

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 9

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 10

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中