ニュース速報

ビジネス

米マクドナルド、四半期既存店売上高は予想超え 技術投資拡大へ

2020年01月30日(木)02時34分

米ファストフード大手マクドナルドが20日発表した2019年第4・四半期決算は既存店売上高が市場予想を上回った。集客促進に向け、2020年は技術や研究開発向けの投資を拡大する方針を示した。ニューヨークで昨年10月撮影(2020年 ロイター/SHANNON STAPLETON)

[29日 ロイター] - 米ファストフード大手マクドナルドが20日発表した2019年第4・四半期決算は既存店売上高が市場予想を上回った。集客促進に向け、2020年は技術や研究開発向けの投資を拡大する方針を示した。

決算を受け、マクドナルドの株価は一時約2.7%上昇した。

第4・四半期および19年通年の世界既存店売上高はともに5.9%増となった。リフィ二ティブのまとめたアナリスト予想は5.23%増。また、昨年11月に就任したクリス・ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)によると、通年では過去約10年で最も高い伸びとなった。

第4・四半期の米既存店売上高は5.1%増で、アナリスト予想の4.67%増を上回った。

しかし、来客数は米国で1.9%減。減少率は18年の2.2%減から鈍化した。世界全体では1%の伸びにとどまった。

中国・湖北省武漢市が震源とされる新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、マクドナルドは同省で展開する数百店舗の営業をすべて停止。同省以外の中国にある約3000店舗は営業を続けている。

しかし、全体の売上高に占める中国の比率は約4─5%、営業利益も3%程度で、業績にどの程度影響するかは不明だ。

マクドナルドは集客に向けてセルフ注文端末(キオスク)などのデジタル注文サービスの拡充などに取り組んできている。

今年はハイテクや研究開発向けの投資を拡大するとし、設備投資は前年とほぼ同水準の約24億ドルと予想。投資額の約半分は米国内に充てるという。

また、米国外を中心に年内に約1400店の新規出店を計画する。

販売・一般管理経費は今年5─7%増加すると予想した。19年の経費は1.3%増だった。

第4・四半期の一時的項目を除く1株利益は1.97ドル、売上高は3.6%増の53億5000万ドル。

市場予想は1株利益が1.96ドル、売上高が53億1000万ドルだった。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

国内超長期債、増加幅半減へ 新規制対応にめど=大樹

ワールド

ブリンケン米国務長官の訪中、「歓迎」と中国外務省

ビジネス

連合の春闘賃上げ率、4次集計は5.20% 中小組合

ビジネス

元相場、基本的な安定維持目標は変わらず=人民銀副総
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 3

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲深くも「勇ましい」空軍のサルマ王女

  • 4

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 5

    パリ五輪は、オリンピックの歴史上最悪の悲劇「1972…

  • 6

    人類史上最速の人口減少国・韓国...状況を好転させる…

  • 7

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 8

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    アメリカ製ドローンはウクライナで役に立たなかった

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 7

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    温泉じゃなく銭湯! 外国人も魅了する銭湯という日本…

  • 10

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中