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ジュリアス・ベア、今年の資金流入の伸びが目標に届かない可能性
[チューリヒ 19日 ロイター] - スイスのプライベートバンク大手ジュリアス・ベア
今年1─10月の資金純流入額の伸びは3%弱にとどまった。
ジュリアス・ベアはカイロスの2018年の業績が振るわなかったことから、戦略的な見直しの対象としていたが、今年8月、カイロスを維持することを決めた。カイロスの運用成績が改善しているとし、カイロスのイタリアにおける資産管理業務とジュリアス・ベアの同業務の連携をより緊密にする方針を示した。
しかし、ジュリアス・ベアは19日、カイロスからの資金流出が継続していることや、過去4カ月間に幹部の退社が相次いだこと、今年のれんの減損が9000万ユーロ(1億ドル)にのぼることを明らかにした。
9月に就任したフィリップ・リッケンバッハー最高経営責任者(CEO)は、自身の下での初の決算について、中核の市場では着実な資金流入が見られたとする一方、カイロスからの資金流出や、予想されていた一時的な逆風によって一部相殺されたと述べた。
今年1─10月にジュリアス・ベアの運用資産総額は10%増えて4220億スイスフラン(4260億ドル)となった。
恐らく2021年2月までの期間に最大で4億フラン相当の自社株買いを行うことも明らかにした。