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ECB金融政策の副作用顕在化、財政政策の役割拡大=デギンドス副総裁
2019年11月13日(水)02時59分
[ベルリン 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は12日、ECBの金融政策の副作用は顕在化しているとの認識を示し、ECBは監視を強化していくと述べた。
デギンドス副総裁はドイツの日刊証券紙Boersen-Zeitungに対し、ECBの政策手段は枯渇していないとし、「一段の行動を起こす用意があり、必要に応じて一段の措置を実施する」と述べた。
ただ「(ECBの金融政策による)副作用は一段と顕在化している」とも指摘。「現在のように低金利が長期化している状況下では財政政策が経済に及ぼす影響は大きくなっている」とし、「将来的には財政政策が果たすべき役割は大きくなる。われわれはECBの金融政策の副作用については認識しており、将来的に副作用に対する監視を強化し、一段と注視していく」と述べた。
また、経済成長率が著しく低い状態で長期化していることが現時点で現実的な脅威となっていると指摘。ECBが9月の理事会で包括的な緩和措置を決定したことは完全に正しい判断だったと述べた。
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