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日経平均は一時900円超の大幅安、米株安を嫌気 円高も進行
12月25日、寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比380円76銭安の1万9785円43銭となり、大幅続落した。写真は都内の株価ボード前で9月に撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 25日 ロイター] - 25日の東京株式市場では、日経平均株価が寄り付きから大幅続落し、下げ幅は一時900円を超えた。国内連休中に米国株が急落したことを嫌気したリスク回避目的の売りが先行して、1万9200円台まで下落した。
為替市場では円高が進み、金利も低下している。
日経平均は前営業日比380円76銭安の1万9785円43銭で寄り付いた後、1万9500円を割り込み、その後、900円超まで下げ幅を拡大した。
市場からは「向こう1カ月は2万円が遠のいていくイメージがある。この先は心理的な節目が影響する地合いとなりそうだ。1万9000円での攻防が目先は続く可能性がある」(野村証券クロスアセット・ストラテジストの高田将成氏)との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も2年超ぶりの安値水準に落ち込み、東証1部銘柄の約98%が値下がりする全面安商状となっている。
一方、東京外為市場では、ドル/円が110.17円まで下落。前日のニューヨーク市場でつけた4カ月ぶり安値110.27円を下回った。米国株と日経平均の大幅安、米長期金利の低下など、リスク回避の円買い材料には事欠かない。投資家の不安心理を示すとされるVIX指数(恐怖指数)は36に急伸。今年2月以来の高水準をつけている。
「110円を割り込めば、投機的な円売りの巻き戻しや、売り遅れている実需の参入、直接投資や証券投資にからむロングポジションの円買いヘッジなどが流入するとみられ、早ければ年内にも108円台まで一気に円高が進む可能性がある」(FXプライムbyGMOの上田眞理人常務)との声が出ていた。
円債市場では、10年最長期国債利回り(長期金利)が17年9月11日以来のゼロ%に低下した。
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