ニュース速報
ビジネス
米金利、FRBが中立と見なす水準に近づく=クラリダ副議長
[16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクラリダ副議長は16日、米金利はFRBが中立金利と見なす水準に近づいているとし、中立的であることは「理に適う」との見解を示した。
クラリダ副議長はCNBCのインタビューに対し、FRBが速過ぎるペースで高過ぎる水準に金利を引き上げたとは考えていないとしながらも、金利が成長を抑制し始める水準までFRBが利上げを実施するべきか議論するのは時期尚早とも述べた。
その上で、金利がFRBが中立的な水準と見なす2.5─3.5%に近づくにつれ、政策担当者は労働市場とインフレ動行を緊密に注視する必要があると指摘。「現在は特にデータに依存する必要がある時点に差し掛かっている」とし、「経済の現状、およびFRBの景気見通しを踏まえると、中立的であることは理に適う」と述べた。
また、米経済は過去10年間よりも速いペースで成長しているものの、FRBは他の国の経済成長も注視する必要があると指摘。「世界的な減速を示唆する証拠はある」とし、自身が米経済見通しについて考える際はこの点を参照していると述べた。
ダラス地区連銀のカプラン総裁もフォックス・ビジネスのインタビューで、欧州と中国の成長減速で米経済が影響を受ける可能性があるとの見方を示している。