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米財務省、対メキシコ通貨スワップ枠を3倍に拡大
10月17日、米国とメキシコは17日、新たな貿易協定での合意に続き、メキシコが通貨危機に直面した際に融資枠の拡大が可能になる信用供与協定に調印した。写真はメキシコの首都メキシコシティ で2015年7月撮影(2018年 ロイター/Edgard Garrido)
[ワシントン 17日 ロイター] - 米国とメキシコは17日、新たな貿易協定での合意に続き、メキシコが通貨危機に直面した際に融資枠の拡大が可能になる信用供与協定に調印した。
メキシコは、米財務省との「通貨スワップ枠」に基づき、最大90億ドルまでの信用供与を交渉することが可能になる。北米自由貿易協定(NAFTA)が発効した1994年に結んだ協定では、供与額は最大30億ドルだった。
ムニューシン米財務長官とメキシコのゴンサレス・アナヤ財務公債相が共同声明を発表した。
為替市場では米連邦準備理事会(FRB)の利上げを受けてドル高が進行しており、新興国通貨は世界的に下押し圧力にさらされている。
ただ米財務省高官は記者団に、現行の外貨準備水準を考慮すれば、今回の協定はメキシコでのそうした問題を想定してのものではないと述べた。
メキシコはFRBとも30億ドルの通貨スワップ枠協定を結んでいる。
米、メキシコ、カナダの3カ国は先月末、NAFTAに代わる新たな貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」で合意した。