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ドル一時112.43円、2カ月ぶり高値
9月19日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの112円前半。アジア株が全面高となり、前日海外の流れを引き継ぐ形で円が弱含んだ。ドルは一時112.43円まで上昇。7月20日以来2カ月ぶり高値を更新した。写真は2016年11月撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic)
[東京 19日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの112円前半。アジア株が全面高となり、前日海外の流れを引き継ぐ形で円が弱含んだ。ドルは一時112.43円まで上昇。7月20日以来2カ月ぶり高値を更新した。
米中貿易戦争の激化にもかかわらず、円は前日から世界的な株高を背景に広範に弱含み。市場では、発表内容が事前に報道されていた範囲内だったこと、米国が導入する2000億ドルの対中関税の税率が10%にとどまったこと、中国側も600億ドルの対米関税の最高税率を引き下げたことなどから、「交渉の余地が残されている」(証券)点がリスクオンムードを支えたという。
日経平均は午後に入り一時400円超上昇。円売り地合いに弾みをつけた。カナダドル/円は86円後半と4カ月ぶり、英ポンド/円は148円前半と2カ月ぶり、豪ドル/円は81円半ば、NZドル/円も74円前半とともに3週間ぶり高値をつけた。
円安の主因は世界的な株高だが、ひとつの要因として、週末の安倍晋三首相の発言を挙げる声も出ている。報道によると、安倍首相は16日にNHKの日曜討論で、トランプ米大統領との間で「お互いに為替について触れることは危険ですね、と。大統領は私と会って以来は為替について日本を攻撃したことはない」と述べ、為替に関する認識は米国と共有していると強調した。
市場では、来週にも行われる予定の茂木敏充経済再生担当相とライトハイザー米通商代表による閣僚級通商協議、その後の日米首脳会談などを控え、ドル高/円安けん制につながるような動きが強まる可能性があるとして、警戒感が強まっていた。
日銀はきょうの金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を賛成多数で決定した。円相場の反応は特段なかった。
ドル/円
午後3時現在 112.26/28 1.1685/89 131.20/24
午前9時現在 112.27/29 1.1676/80 131.10/14
NY午後5時 112.35/38 1.1665/69 131.08/12
(為替マーケットチーム)