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貿易収支8月は4446億円の赤字、対中機械輸出減など響く=財務省

2018年09月19日(水)10時26分

 9月19日、財務省が発表した8月の貿易収支は4446億円の赤字で、2カ月連続の赤字となった。写真は2016年1月、東京都内の湾岸に並ぶコンテナ(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 19日 ロイター] - 財務省が19日発表した8月の貿易収支は4446億円の赤字で、2カ月連続の赤字となった。中国向け液晶製造装置など輸出が堅調に伸びているが、原油価格の大幅上昇で輸入の伸びが輸出の伸びを上回った。米国向け自動車や中国向け工作機械の輸出減少なども響いたようだ。

ロイターの予測中央値は4687億円の赤字だった。

輸出は前年比6.6%増の6兆6916億円と21カ月連続で上昇した。輸入は同15.4%増の7兆1362億円と大きく増えた。原油価格が前年比で6割弱上昇したことが大きく響いた。液化天然ガス(LNG)や石炭の輸入も増えた。

<対米自動車輸出3カ月連続マイナス>

輸出の地域別内訳は、米国向けが同5.3%増、中国向けが同12.1%増などとなった。

品目別では、中国向けの液晶製造装置や原動機、米国向け医薬品や建設・鉱山機械、ベルギー向け自動車、パナマ向けの船舶などが増えた。

一方、米国向け自動車(台数ベース)は前年比5.3%減と、3カ月連続の減少となった。中国向けの工作機械など金属加工機械は、前年比22.6%減と3カ月連続で減少した。マイナス幅は2017年3月以来の大きさ。

輸入品目では、原粗油(同59.6%増)、液化天然ガス(同28.6%増)、石炭(同35.3%増)などが大きく増加。米国からの航空機類、中国からの携帯電話(スマートフォン)やベトナムからの衣類なども増えた。

*内容を追加しました。

(竹本能文)

ロイター
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