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前場の日経平均は小反落、2万3000円近辺でもみあい継続
5月22日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比1円65銭安の2万3000円72銭となり、4日ぶりの小反落となった。写真は都内で2015年7月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 22日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比1円65銭安の2万3000円72銭となり、4日ぶりの小反落となった。米中貿易戦争の懸念後退で前日の米国株は上昇したが、先行して織り込んだ日本株に対しては、為替が1ドル110円台後半とやや円高に振れたことが重しとなった。ただ売り込む動きも限定的で、日経平均は2万3000円近辺でのもみあいを続けた。
TOPIXは0.20%安で午前の取引を終了。下落率は日経平均(0.01%)を上回った。日経平均をTOPIXで割ったNT倍率<.NTIDX>は一時12.72まで上昇。取引時間中としては昨年12月1日以来の高水準を付けた。また日経平均ボラティリティー指数<.JNIV>は一時14.06ポイントまで下落し、年初来安値を更新している。
東証1部の前場の売買代金は1兆0653億円だった。セクター別では不動産、卸売、陸運がしっかり。鉱業、保険、金属製品の下げが目立った。中期経営計画を発表したソニー<6758.T>は一時3%を超す下げとなったものの、前引けにかけては押し目買いで下げ渋る動きをみせた。
いちよし証券・投資情報部課長の及川敬司氏は「企業の決算発表が一巡し、米中通商問題も目先は懸念が後退した形となっている。次の材料待ちの状況」と指摘。一方、「金利上昇の中でも米国株が上昇しており、これが日本株の下支えになっている」とみる。
東証1部の騰落数は、値上がり758銘柄に対し、値下がりが1213銘柄、変わらずが111銘柄だった。