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企業決算が本格化、貿易摩擦の影響警戒=今週の米株式市場

2018年04月23日(月)07時16分

 4月20日、今週の米株式市場では、主要企業の四半期決算が多く発表される。NY証券取引所で1月撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 20日 ロイター] - 今週の米株式市場では、主要企業の四半期決算が多く発表される。貿易摩擦の激化など世界的な緊張による影響が見えれば、米株安につながる可能性がある。

トランプ大統領による鉄鋼・アルミの輸入制限措置を受け、米企業や株式投資家は広範な貿易戦争に対する懸念を強めている。不公平な貿易慣行を指摘するトランプ氏の発言やツイッターへの投稿によって市場は混乱し、株価は年初の最高値から下落した。

中国による報復措置が貿易戦争本格化への懸念につながり、株式市場のボラティリティーが上昇。過去2カ月間において一段と神経質な展開になっている。

クレディ・スイスが挙げた、貿易戦争の影響を最も受ける米企業25社のうち、半数以上が今週、決算を発表する見通し。23日には米油田サービス大手ハリバートン、24日には米複合企業スリーエム(3M)や米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)、25日には米航空機大手ボーイング、26日には米半導体大手インテル、27日には米石油大手シェブロンが決算を発表する。

今週はS&P500<.SPX>構成銘柄の180社以上が決算発表を予定している。すでに発表された決算の中には、貿易摩擦が重しとなっている企業もみられた。

特に経営陣の中国に対する見方が懸念されている。アメリプライズ(ボストン)のチーフマーケットストラテジスト、デービッド・ジョイ氏は「中国との関係が悪化した場合、どの程度影響が出るのかを知りたい」と述べた。

チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメント(サンフランシスコ)のオマー・アギラー株式最高投資責任者(CIO)は「貿易に関する政策の見通しに応じて」予定している設備投資額をどの程度変更するかについて、企業が議論し始めるとの見方を示した。

第1・四半期は米法人減税の恩恵をフルに享受するが、関税などに関する企業側のコメントが期待を削ぐ可能性がある。トムソン・ロイターの調査によると、2018年第1・四半期決算は、前年同期比20.0%の増益となる見通し。これまでに500社中87社が第1・四半期決算を発表している。

S&Pは前週、決算を材料に上昇したが、年初来ではほぼ横ばいとなっている。

ロイター
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