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今年の米利上げ、3回が「妥当な」基本シナリオ=ダラス連銀総裁
2月22日、米ダラス地区連銀のカプラン総裁は、米連邦準備理事会(FRB)が今年3回の利上げを実施するというのが「妥当」な基本シナリオとの見解を示した。写真はフロリダ州で1月撮影(2018年 ロイター/Ann Saphir)
[バンクーバー 22日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は22日、米連邦準備理事会(FRB)が今年3回の利上げを実施するというのが「妥当」な基本シナリオとの見解を示した。
市場ではこのところ、年内に利上げが3回以上実施される可能性があるとの観測が出ていた。
カプラン総裁は、FRBが今年、完全雇用の目標をオーバーシュートする公算が大きいと同時に2%のインフレ目標達成に向けて前進する見通しであることから、FRBは辛抱強く緩やかなペースで、かつ慎重に利上げを実施していく必要があると強調。「その後、現在の金融緩和や刺激策の一部を解除していくことが賢明だ」と語った。
最近の株価動向もしくは経済指標を受け、金融政策見通しに変更はないとしつつも、市場のボラティリティーが経済成長を減速させるような金融状況の引き締めにつながらないかどうか注視していくとした。ただ、そのような状況は現時点で確認していないと述べた。
今年の米経済の成績は「Bプラス」もしくは「Aマイナス」になるとの考えを示したうえで、2019年については、米税制改革などによる短期的な刺激効果が薄れ、国内総生産(GDP)に対する債務比率が高まることで、成績は下がる可能性があるとの見通しを示した。